米Apple社は、モバイル向けOSの最新バージョンとなる「iOS 14」の正式版を配信開始しました。
iOS 14の新機能の一つが「翻訳(Translate)」です。翻訳の分野では、Google翻訳がそれなりに優秀ですが、この対抗馬となる純正アプリ。オフラインで使用可能なので、ネット環境が乏しい国に渡航した際などにも役立ちそうです。
ところがこの翻訳機能、中国メーカーHuaweiの名前を入力すると、「ばか」という意味になることがわかりました。
他メーカーの名称を入れてもこうした翻訳結果にはなりません。
大文字でHUAWEIと入力すると「亡き者」という結果に。
この結果は、英語から日本語への翻訳において発生します。他言語では確認できませんでした。
こうした事象は以前から報告されていたようですが、Appleはこれを修正せずに正式版を公開したことになります。品位を疑われる誤訳だけに、にわかには信じがたいことです。
余談ですが、Appleはかつて「iOS 6」において、Google Mapに代わる自社純正マップを導入した際、あまりに不正確な地図内容から、米ワシントン州運輸局は「タコマナローズ橋は溶け出していません」と声明、豪州警察は命の危機があると注意喚起、アイスランド国防大臣が懸念を表明するなど、社会問題となり、Appleのティム・クックCEOが謝罪。改善するまでGoogle Mapを使用するよう推奨していました。