
Pebbleは、音声メモに特化したスマートリング「Pebble Index 01」を発表しました。
本製品は、マイクとボタンのみを搭載したシンプルな構成で、ユーザーがボタンを押しながら話しかけることで音声を録音します。録音したデータは単なるメモとして残るだけでなく、AIが内容を解釈し、テキスト化や要約、ToDoリスト作成、リマインダー、アラーム、タイマー設定など、適切な形式へ自動整理して実行する機能の実装が見込まれています。
なお、公式サイトには「すべての機能が発売時点で利用可能とは限らない」と記載されており、機能実装のローンチ時期には注意が必要です。
本機は、整理されたデータをスマートフォンへ送信する仕組みを採用しています。一見すると「ふとしたアイデアを記録することに特化したデバイス」のように思えますが、実はこの「Pebble Index 01」はカスタマイズ性が高く、ギーク向けの側面も持ち合わせているのが特徴です。

たとえば、ボタンのクリック操作による音楽再生コントロールや、Webhookを利用した独自アプリへのデータ送信が可能です。Webhookは特定のイベントをトリガーとしてリアルタイム通知を自動送信するAPIの一種で、開発者は自身のワークフローに本機を組み込むことができます。
スマホ側のアプリはiOSとAndroidの両方に対応する予定です。特筆すべきは「Model Context Protocol(MCP)」への対応で、クラウドサーバーを経由せず、プライバシーを保ったままローカル環境で動作させる機能の追加も可能としています。ユーザーは独自のMCPを作成し、ボイスコマンドでトリガー可能な新しいアクションを拡張できます。
公式発表では、「Notion」や「Beeper」、「Home Assistant」といったツールへの対応が謳われています。ただ、実際にスマホのローカル環境でこれらをスムーズに連携させていくには、ユーザーによる設定や開発が必要な場面もあるため、しばらくの間は、誰でもすぐに使えるAppleやGoogleの純正アプリでの操作が中心になりそうです。
今後はサードパーティ製のアプリにも対応が広がり、音声で操作できる範囲がより手軽に増えていくことを期待したいです。
本機を使用する際、録音からスマホへの転送、端末内処理といった標準的な運用においては、インターネット接続や有料サブスクリプションは必須ではありません。ただし、公式サイトによると、より高品質な音声認識を利用したり、データのバックアップには有料オプションのクラウドストレージが必要になる可能性もあるとのこと。
ハードウェア面での最大の特徴は、充電が一切不要である点です。酸化銀電池を内蔵しており、使用頻度にもよりますが、1日10〜20回ほどの利用で最大2年間の連続使用が可能とされています。日々の充電管理から解放される一方、電池寿命が尽きた際はリサイクルへ出し、買い替える必要がある「使い切り」仕様です。
本体素材には316ステンレススチールとシリコンを採用し、生活防水に対応しています。手洗いやシャワー時の着用は可能ですが、水泳などでの利用は推奨されていません。

価格は予約注文時が75ドル(約1万1700円)、通常価格は99ドル(約1万5500円)です。現在公式サイトにて予約を受け付けており、出荷開始は2026年3月を予定しています。
主要仕様は、以下の通り。
| 内容 | |
|---|---|
| 製品名 | Pebble Index 01 |
| 価格 | 予約注文時価格75ドル(約1万1700円) /通常価格99ドル(約1万5500円) |
| バッテリー | 酸化銀電池(充電不可・約2年持続) |
| 素材 | 316ステンレススチール、シリコン |
| 防水 | 生活防水(シャワー可、水泳不可) |
| 接続 | Bluetooth |
| 特徴 | Webhook対応、MCP対応、ローカルAI処理 |
| 出荷予定 | 2026年3月 |



















