弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

Apple Watchが「高血圧のサイン」を教えてくれる日が来た 日本でも高血圧パターン通知がスタート

 Appleは12月4日、日本国内のApple Watch向けに「高血圧パターンの通知」機能の提供を開始しました。光学式心拍センサーから集めた心拍の変化を機械学習で解析し、慢性的に血圧が高い状態が続いている可能性があると判断したときに、ユーザーに「高血圧の可能性」を知らせてくれる新機能です。

 高血圧は心臓発作や脳卒中、腎臓疾患などにつながる代表的なリスク要因で、世界では約13億人の成人が影響を受けていると言われます。自覚症状が乏しいことも多く、病院で測った1回きりの血圧では見逃されるケースもあり、気づかないまま高血圧が続いてしまう人も少なくありません。

 今回の高血圧パターン通知は、こうした「気づきにくい高血圧」を早めに自覚するきっかけを増やせるもの。Appleは2025年9月の発表時点から、まず米国でこの機能を展開し、その後カナダやシンガポール、バーレーンなどにも順次拡大しており、日本は「年内提供予定」とされていましたが、公約どおり12月4日から正式に利用可能になった形に。

 高血圧パターンの通知は、Apple Watchの光学式心拍センサーが計測した心拍データを用いて、心臓の鼓動に対する血管の反応を長期間にわたって解析します。アルゴリズムはバックグラウンドで動作し、30日間分のデータを評価。その期間の心拍パターンから、高血圧が続いていると考えられる傾向が一定の基準を超えて認められた場合に、ユーザーへ通知を出します。

 設定は、iPhoneの「ヘルスケア」アプリから行います。30日単位の評価期間が始まり、条件を満たすパターンが検出された場合にApple WatchとiPhoneへ通知が届く仕組みです。

 Appleによると、このアルゴリズムは10万人以上が参加した複数の研究データをもとに機械学習でトレーニングされ、さらに2000人超を対象とした臨床研究で性能評価が行われています。ただし、あくまで高血圧の可能性を知らせるサインのひとつで、医師の診断につなげる前段階でしかないことには注意が必要です。

 高血圧パターンの通知に対応するのは、Apple Watch Series 9以降およびApple Watch Ultra 2以降のモデルで、watchOS 26以降を搭載していることが条件です。Apple Watch SEシリーズは、この機能の対象外です。

 iPhone側は、iOSの最新版をインストールしたiPhone 11以降が必要です。また、22歳以上であること、高血圧と診断されたことがないこと、妊娠していないことといった条件も。

情報元Apple
すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

フォローする 再度表示しない