
Metaが、一度凍結したスマートウォッチ開発計画を再始動させたと、米メディアThe Informationが報じています。
開発コードネーム「Malibu 2」と呼ばれるデバイスは、ヘルストラッキング機能とMeta AIアシスタントを搭載し、2026年後半の発売を目指しているようです。Apple WatchやGalaxy Watchなどがひしめく市場に、Metaとしてはスマートウォッチで初参入する形になりそうです。
Metaのスマートウォッチ構想は2021年にさかのぼります。当時のコードネームは「Milan」とされ、前面500万画素、背面1200万画素のデュアルカメラを搭載し、本体をバンドから取り外して撮影できる仕様が報じられていました。検討段階では複数のバリエーションがあったともいわれますが、2022年にReality Labs部門のコスト削減などの流れで開発は中止に。将来の筋電位(sEMG/EMG)インタフェース構想と、底面側のカメラ配置が相性面で課題になった可能性も指摘されています。
なお、実際に実現しているMeta Ray-Ban Displayに付属の筋電位リストバンド「Meta Neural Band」は、かなり使い心地がいいので、ぜひ活かして欲しいですね。
今回開発が伝えているMalibu 2については、現時点で健康管理とMeta AI内蔵が主なポイントとして伝えられています。音声操作に対応する見込みだそうですが、カメラ搭載の有無や、どこまで高度な健康分析を行うのかといった細部はまだはっきりしていません。
計画復活の背景には、スマートグラス事業の好調があるようです。Ray-Ban Metaスマートグラスは2023年9月の発売以降、2025年2月時点で累計200万台超とも伝えられており、2025年に入って勢いが一段増した格好なのだとか。Metaの市場シェアは約73%という推計もあります。
Malibu 2は、Metaのウェアラブル戦略の中で、スマートグラス側の新展開と並行して進む見通しです。報道によれば、Ray-Ban Meta Displayの新バージョンが内部コードネーム「Hypernova 2」と呼ばれているともいわれます。一方、MRグラス「Phoenix」は2027年に延期され、短期間に多くのデバイスを投入すると消費者が混乱するとの懸念が背景にある、とも伝えられています。ARグラス「Artemis」も2027年を視野に開発が続く見込みだそうです。
ちなみにMetaのスマートウォッチ製造については、中国ODM大手のHuaqin(華勤技術)が製造パートナーとなる可能性を以前、DigiTimesが報じていました。Huaqinは各社の廉価モデルを製造するほか、ZenfoneやXperiaも製造していました。
ウェアラブル市場では複数デバイスの連携が各社の共通戦略になりつつあります。Appleについても、AIを軸にしたスマートグラスやカメラ付きAirPodsを開発中だと報じられています。GoogleもAndroid XRの取り組みを進めており、パートナーとAIスマートグラスを2026年に投入する計画を明らかにしています。Metaは例年9月ごろにConnectで新製品を発表しているため、そこでの発表に期待したいところです。




















