Ouraが、主力製品であるOura Ring 4の新たなラインナップとして「Oura Ring 4 Ceramic」を2025年10月1日に発表しました。
外装にジルコニアセラミックを採用して、色あせに強い高光沢の4色(Midnight、Petal、Cloud、Tide)を用意します。価格は499ドル(約7万3600円)で、通常のチタン製Oura Ring 4より約150ドル(約2万2000円)高い設定です。
発売日は2025年10月1日。同時に、最大5回のリング再充電に対応する99ドル(約1万4600円)の新ポータブル充電ケースや、1つのアカウントで複数のRing 4を使い分けられる「マルチリングサポート」も案内しました。iOSで先行対応して、Androidは10月20日対応予定。
金属仕上げのRing 4と比べて、セラミックモデルは外装がわずかに厚く重い一方で、内部のセンサー群や指標は同一です。OuraはRing 4世代で「Smart Sensing」プラットフォームを導入しました。指に合わせて18系統の光学経路を動的に切り替える設計により、夜間のSpO2や呼吸乱れの検出精度を高め、データ欠損を減らすという狙いとのこと。
外装素材としてのジルコニアセラミックは、硬度が高く、発色が素材自体に練り込まれるため色落ちしにくいといった利点があります。ただし、より柔らかい金属の擦れ跡による色移りが生じる場合があるので、そのための対策として研磨パッドを同梱しています。セラミックは小傷に強い一方で、衝撃では欠けるリスクがあるので、そこは要注意でしょうか。
機能面では、睡眠段階、安静時心拍数、心拍変動、呼吸数、夜間体温、SpO2、日中ストレス、アクティビティなど、主要なヘルス指標を継続的に記録します。アプリは「睡眠」「アクティビティ」「コンディション」の日次スコアで要点を示し、ガイド付きの提案を提示してくれるとのこと。マルチリングサポートにより、装いに合わせてリングを付け替えてもデータの継続性を保てます。
さらに、米国ではQuest Diagnosticsと連携する「Health Panels」を99ドルで提供して、血液検査結果と日常データを統合表示します。
前述の通り、Oura Ring 4 Ceramicの価格は499ドル(約7万8000円)ですが、全ての機能を利用するためには、月額5.99ドル(日本では月額999円)のメンバーシップへの加入が別途必要です。ポータブル充電ケースは99ドルで、サイズ別の専用設計です。
競合製品としては、サブスクリプション料金不要のSamsungの「Galaxy Ring」があります。Galaxy Ringの重量は2.3gに対し、Oura Ring 4 Ceramicの重量は5.1~8.1gと倍以上ですが、一桁グラムの中での差なので、あんまり使用感の違いは無さそうに思えます。
本製品は色あせに強い高級素材でファッション性を前面に出しているので、アクセサリーとしてのファッション性を重視するユーザーに適した選択肢かもしれません。そして、衝撃耐性や軽さを重視するユーザーには、より薄く軽いチタンモデルもオススメです。
Oura Ring 4 Ceramic | |
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素材 | 外装:ジルコニアセラミック、高光沢仕上げ/内装:チタン |
カラー | Midnight、Petal、Cloud、Tide(全4色) |
寸法・重量 | 厚み約3.51mm(チタンモデルは2.88mm)、重量約5.1〜8.1g(サイズにより) |
サイズ展開 | 4〜15(リングサイズキット対応) |
耐水性能 | 100m相当の耐水・耐汗(プール・サウナ対応) |
センサー | 赤色+赤外線LED(SpO2)、緑色+赤外線LED(心拍・HRV・呼吸)、デジタル温度、3D加速度 |
Smart Sensing | 18の光学経路を動的制御して精度向上(データ欠損低減) |
バッテリー | 通常5〜8日(使用状況で変動)/USB-Cドックで約20〜80分充電 |
アクセサリー | ポータブル充電ケース(99ドル、最大5回充電、約90分で満充電) |
接続 | Bluetooth LE(iOS/Android) |
新機能 | マルチリングサポート(iOS提供開始、Androidは10月20日対応)/デバイスリサイクルプログラム |
価格 | 499ドル(約7万3600円) |
メンバーシップ | 月額5.99ドル(年額69.99ドル、1か月トライアル付き) |