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「Chromecast with Google TV」レビュー。iOS/Android両対応、クロームキャストデビューならコレ!

 先月Googleがグローバルで発表したChromecast with Google TV。ついに国内で販売開始されたので購入しました。レビューしていきます。

開封

 内容物はChromecast本体とリモコン、電源アダプタ、USBケーブル、動作確認用単4電池と簡易説明書があります。

 本体はついにUSB Type-Cになりました。個人的には嬉しい変更です。

 そして従来のChromecastからwith Google TVになったことでリモコンが新たに搭載されました。

 Fire TV Stick 4Kに付属するリモコンと比較すると、やや小さめで、全体的にボタンが大きめに設計されてます。

 側面にはスマートフォンのように音量ボタンがあります。これは対応するテレビやAVアンプを登録することで、制御できるようになります。

 赤外線部分もこだわりを感じる丸加工。丸で統一されてて個人的にはかなり好きです。

設定

 TVに接続するデバイスといえば、ログインがめちゃくちゃ面倒な印象。リモコンでIDやパスワードを入力する煩わしさがありますが、Chromecastはかんたんです。

 Google Homeアプリをインストールしていれば、Google Homeアプリに設定の案内が表示されます。

 Google Homeアプリの一番上に設定がサジェストされます。指示通りの画面のQRコードを読み込むだけで、設定が進んでいきます。ログインもiPhoneならFace IDで認証するだけですぐ完了しました。

 どの部屋に配置しているか、どのVOD(動画配信サービス)を利用するかなど設定したらあっという間に完了です。

 今回購入したのはNetflixが6ヶ月利用できる権利がついたタイプなので、設定がすべて終わると、利用権の案内が始まります。

 筆者はNetflixを4Kプランで利用しており、一体どのような仕組みで6ヶ月分の利用権が……?と思っていましたが、7,200円分(1,200円×6)のクレジットで反映されるそうです。つまり、4Kプラン(1,800円)だと4ヶ月分の利用権になるようです。

 Chromecast with Google TVのNetflixプラン付きは11,200円なので-7,200円すると本体代は4,000円でゲットできることになります。このまま4ヶ月Netflixの料金を払うか、+4000円払ってChromecastをゲットするか。僕なら後者かなと思います。

 少し話が逸れました。中身を紹介していきます。本機は今までのChromecastと違い、「with Google TV」と表記されています。

 従来のChromecastはスマートフォンからコンテンツをキャスト(転送)し、スマホからコントロールするのが通常でした。しかし、今回のChromecast with Google TVはAndroid TVをベースにしたOSが搭載されています。つまりFire TV Stickのように単体でコンテンツを再生し、コントロールすることができます。もちろん従来どおりキャストする機能も利用できます。

映像

 映像出力は最大4K60Hzに対応します。他4Kは60Hz、50Hz、30Hz、25Hz、24Hz出力に対応。もちろん1080pでもしっかり使えます。HDR10やHDR10+はもちろん、Dolby Visionもしっかり対応。ただし、HDR10やDolby Visionはテレビやモニタが対応していなければ利用することはできません。

 筆者はAVアンプを所有しており、はじめはAVアンプを通して接続したところ、Dolby Visionが利用できませんでした。ちょっと古いのでしょうがないです。テレビに直接接続すると、Netflixなどの対応コンテンツでDolby Visionコンテンツが視聴できるようになりました。予め自分の環境が対応しているか確認しておくと良いです。

 またコンテンツに応じてフレームレートは変わらないので、忠実にこだわる方はやはりApple TVがベストですね。

サウンド

 一般的なAACやDolby Digitalの対応はもちろん、Ultraからの変更点として新たにDolby Atmosに対応しました。対応環境ではよりサラウンド感を味わえます。

 デフォルトでは自動に設定されていますが、手動で好きなフォーマットに設定可能です。ただ、この項目だけ何故か日本語化が完全にされておらず、一部が英語表記のままです。

リモコンが最高

 全体的に丸みを帯びたリモコンで、片手操作がとても快適です。ボタン一つ一つも大きく押しやすいです。また、全体的に短いので持ち替えずに片手だけでたくさんのコンテンツをサクサク探せるのはコレだけですね。

 Fire TV Stickのリモコンは全体的にチープな感じですが、Chromecast with Google TVのリモコンは同じプラスティック製にも関わらず、全体的に精度が高めでさわり心地が良いです。

 スマホでも操作できるけれど、やはり専用のリモコンがある方が圧倒的に操作が快適です。物理キーは正義!ですね。

Googleの連携力の強さ

 友人と話しているときに映画をおすすめされたらどうしますか?まずNetflixで検索して、作品がなければAmazonプライムビデオで……と、作品によっては配信されてない場合もあります。

 しかし、Google検索で作品を検索すると、一度にどのVODで配信されているかチェックできます。そしてここからがChromecast with Google TVの真骨頂。この映画今度みようと思ったときに右側の観たいものリストに追加しておくと、Chromecastを立ち上げたときにホーム画面でサジェストされ、「そういえば勧められたな〜」とすぐ視聴開始することができます。

 面倒な文字入力はすべてGoogle Assistantにおまかせできるのも良いところ。リモコンにいつでも呼び出せるボタンがあるので、みたいと思ったコンテンツをすぐに調べることができます。調べたコンテンツはどのサービスで再生できるか、確認することもできます。検索から視聴までの一連の流れがスムーズにできており、本当快適です。

アプリは追加できる

 デフォルトで入っているNetflixやAmazonプライムビデオ、Hulu以外にもAndroid TVに対応していればアプリをインストールすることができます。例えばdアニメストアやRakuten TVなども自分でインストールすることができます。

 他にもゲームやファイル管理ソフトなどもインストールできますが、性能はそれほど良くないので過度な期待はしないよう。  

総評

 4K非対応のChromecastや初めてChromecastを使う人にはオススメ。既にFire TV Stick 4KやAndroid TV内蔵で利用できる人には不要かも。

 筆者は現在コンテンツ再生機としてPS5、Chromecast(2代目)、Fire TV Stick 4K、テレビ(C9P)内蔵機能を利用していますが、この中で一番稼働率が低かったのがChromecast。4K非対応のため、映像がもやっとしており、操作もスマホが必須と不便でした。

 しかし、今回4K対応、Google TV対応と今まで不満に思っていたところがすべて解決しました。ましてや複数コンテンツを縦横無尽に漁れるので多くのVODサービスを利用している人はコレ一択です。もちろんiPhoneでもAndroidでも快適に使えるので安心してください。本当にオススメです。

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