Yahoo!を子会社に持つSoftBank傘下Zホールディングス(ZHD)は、LINEとの正式な経営統合を果たしました。
統合により国内総利用者数3億超え、国内総クライアント数1500万、自治体総連携案件数3000超え、国内サービス提供数200超え、グループ従業員数約2万3千超えの巨大IT企業に。さらに「情報」「決済」「コミュニケーション」という日常生活に欠かせない3起点も有することに。
全事業でAI使用を加速するため、AI関連人材の採用増員を明らかにしたほか、LINEの強みである台湾やタイ、インドネシアといった市場を突破口にアジア進出も。
一体どこまで統合できるのか気になるところですが、QRコード決済は統合です。LINE Payの国内QRコード決済事業を、2022年4月目処にPayPayに統合することについて協議を開始。まずは前段階の取り組みとして2021年4月下旬以降、全国300万ヵ所以上のPayPay 加盟店のうち、ユーザースキャン方式(MPM)加盟店において 「LINE Pay」での支払いを可能に。ユーザーは一つのQR コードでPayPayとLINE Payの支払いができます。この対応に加盟店側での手続きは不要で手数料などにも変更はないとのこと。前述の海外市場ではLINE Payは残るため、あくまで国内でのQRコード決済事業統合によるという形。
[2021年3月3日4時8分訂正]LINE PayのQRコード決済以外もPayPayに統合される記述があったため削除、より正確な記述に訂正しました。
また質疑応答によれば、ユーザー属性の違いから、事業が同じでも統合せずに存続する場合も。たとえばPayPay銀行とLINE Bank、PayPay証券とLINE証券、Yahoo!ニュースとLINEニュース、さらにLINE、PayPay、Yahoo!Japanのスーパーアプリもそれぞれ個別に併存するようです。