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EDIFIER NeoBuds Proレビュー。新進気鋭、超充実LHDC/LDAC対応ハイレゾTWSイヤホン

 EDIFIERより発売されている世界初TWS(左右独立型完全無線)イヤホンでハイレゾ認定を受けたNeoBuds Proが日本上陸しました。今回、先行レビューという形でPR代理店よりご提供頂きました。レビューしていきます。

開封

 まず驚いたのが箱の作りの良さです。上へ開けると本体が登場します。

 そして付属品は下の引き出しになっているところに収まっています。

 その下には充電に使うUSB Type-Cケーブルが収まっています。

 付属品は本体、イヤーピース、充電ケーブル、ポーチ、簡易説明書と盛りだくさん。なかでもイヤーピースは驚愕の6サイズが同梱されています。これなら確実にジャストサイズのイヤーピースを選べますね。

 同梱されていた説明書は英語のみ対応。日本上陸時には対応するのでしょうか?また、ポーチがやたらと汚い(ダンボールのチリ?)のが気になりました。中華製品さを感じます。

比較

 ケースのサイズを比較しました。上がWF-1000XM3、左下がEDIFIER、右下がAirPods Proです。大きさではWF-1000XM3>EDIFIER>AirPods Proといった順番です。

 イヤホン自体もケースと同じ順のサイズ感です。

何がスゴイの?

 正直な話、よくわからない中華メーカーのBluetoothイヤホンを紹介するのはもう皆さん見飽きていると思います。しかし、それでもこのイヤホンだけは少し読んでいただきたいのです。

LHDC対応

 本製品はLHDCというコーデックに対応しています。LHDCとはなにか。Low Latency High-Definition Audio Codecの略で、直訳すると低遅延で高音質なオーディオコーデックです。96KHz/24bitの情報を最大900Kbpsのビットレートで転送することができ、ハイレゾ相当の音楽体験ができるというわけです。また、LHDCは日本オーディオ協会が認証したハイレゾのオーディオコーデックの一つでもあります。(他はLDACのみ)

 この技術がベースとなっているのがファーウェイが数年前に発表したHWAという技術です。HWAは多くのメーカーが支持しており、有名どころではゼンハイザーやオーディオテクニカ、パイオニア、Fiioなどが表明しています。

 しかし現状対応しているデバイスは少なく、ハイレゾワイヤレスを謳う製品の多くがLDACという現状です。筆者もLDACに対応したFiio BTA30を利用していますが、こちらもLHDCには非対応です。

 そんな中、本製品はTWS(完全ワイヤレスステレオ)かつLHDCに対応という少し気になる製品というわけです。(製品が届くのを待っている間にTWSでLDAC対応のWF-1000XM4が発表されてしまいました)

まさかのLDACも対応!?

 執筆を終えた後に代理店の方から追加資料を頂き、確認していたところ驚きの記述を発見。まさかの後日アップデートにてLDACにも対応するとのこと。スゴイ。LHDCだけではなく、LDACも対応するとは。完全にハイレゾに特化したTWSですね。

 もちろんLDACはiPhoneでは利用できないので、完全に活かすならばAndroidデバイスが有利になってきますね。

ノイズキャンセリング対応

 ノイズキャンセリング対応に対応しています。なんちゃってノイズキャンセリングが多い中、本製品は最大-42dBのノイズキャンセリング対応。そして外の音を取り込んで聞くアンビエントサウンドモードにも対応。

1BA+1DDのハイブリッド

 ざっくり書くと中音域~高音域が得意なBA(バランスドアーマチュア)と低音域が得意なDD(ダイナミックドライバ)をそれぞれ1つずつ載せることで、バランスの取れた音を楽しむことができます。

 つまり、ハイレゾ相当の音質を、1BA+1DDのハイブリッドで、日常で使いやすいTWSで使えて、しかもノイズキャンセリングも載せちゃう大盤振る舞い。いやこれはちょっとどころか、かなり気になりますよね。

 ただ、イヤホン側が対応しても再生側が対応してなければ意味がありません。代理店の方から「以前紹介していたXiaomi Mi 10 Liteが対応しているので試聴してください」とオススメされました。そういえば編集長から借りたままでいること思い出し、試すことに決めました。

LHDCを試す

 早速LHDCを試してみました。先程も軽く紹介したとおり、LHDCを試すには対応したデバイスが必須です。今回はXiaomi Mi 10 Liteを使用しました。

 ペアリングするためにはケースにイヤホンを収納した状態でケースのボタンを長押しします。

 ペアリングすると、LHDCが利用できる旨が表示されます。使用すると、通常より電力消費が激しいとのこと。

 Bluetoothデバイスの項目からイヤホンを選ぶと属性の項目にLHDCの項目が確認できます。かなりわかりやすいですね。

 今回はmoraで購入したハイレゾ音源で試聴します。シン・エヴァンゲリオンの主題歌である宇多田ヒカルのOne Last Kissです。

 正直なところ「ハイレゾ対応を謳う製品は結構あるけど、所詮TWSだし、中華製品でしょ?」と舐めていましたがコレはスゴイです。スゴイというか「かなり良い」です。低音域の音の重さ、振動を感じるだけでなく、ボーカルもしっかり埋もれることなく聴けます。高音域も刺さることなく、自然に聴けます。

 これ、先日リリースされたApple Musicのロスレス(執筆現在AndroidはBeta版のみ対応)や今後対応するSpotify Hi-Fiでよりハイレゾの恩恵を受けることになりそうです。大容量通信が可能な5Gを使って、ハイレゾストリーミングが寄り身近に感じることになりそうです。

ある手順を踏んで操作すると表示されるSpotify Hi-Fiオプション。利用はできない。

ノイズキャンセリング

 気になるノイズキャンセリングですが、これがまた良いです。正直、どうせ大したことないのでは?と思っていました。耳につけたときには周りが一気に静かに感じます。付ける前まで部屋で聞こえていたラズパイのファンの音、洗濯機の音などが一気に消え、スッと孤独な空間に生まれ変わります。いやぁコレはスゴイですね。AirPods Proといい勝負をするかも知れません。

 ただ、ノイズキャンセリングをしっかり体感するにはイヤーピースを自分にあったサイズを選ぶ必要があります。少しでも違和感・隙間があると効果を発揮できません。6サイズもイヤーピースが同梱されていたのはこのためのようです。

iPhoneでは?

 LHDCが良いのはわかりましたが、現状は対応デバイスが少ないのが難点です。では、一般的に利用しやすいiPhoneで利用するとどうでしょうか?

 これも良いです。というのはおそらくイヤホン自体の性能が良いので、AACのコーデックでも問題なく、普通に音楽を楽しめます。ただ、LHDCのデバイスと比較するとやや劣る印象を受けます。

 また、リリースされているEDIFIER Connectアプリも問題なく利用でき、EQやカスタマイズなど使えました。

その他機能

 イヤホンをタップするとそれぞれ割り当てた機能を使うことができます。デフォルトでは左側をダブルタップでモード変更、電話応答・終了、トリプルタップでゲームモードに。右側をダブルタップで再生・停止、電話応答・終了、トリプルタップで次の曲に割り当ててあります。これらはEDIFIER Connectアプリから機能を変更することができます。

 また、片耳だけでも使うことができます。片耳は空けておきたい状況のときに役立ちそうです。

惜しいポイント

 音が良いだけにここが惜しいというポイントを紹介します。

 まずワイヤレス充電には非対応です。WF-1000XM4では新たにQiに対応し利便性が向上しましたが、本製品はUSB Type-Cによる有線での充電のみに対応しています。

 また長時間つけていると耳が痛いです。耳への収まりは良いのですが、耳の下に当たる部分が痛くなってきます。このあたりは個人差があると思いますが、WF-1000XM3でも長時間痛いと感じた人はおそらく痛いと思います。

  そして着脱検知には非対応です。AirPodsをはじめとした多くのTWS製品は耳から外すと自動で音楽が停止する機能がありますが、本製品にはその機能はありません。そのため、ケースにしまうまでは音楽がなり続ける仕様です。

総評

 めちゃくちゃ良いです。「これいくらで売るんだろう、2万円台後半くらいなのかな……」と中国での販売価格を調べたら898人民元、日本円で約1万6千円と驚き。技適や云々で国内販売価格は2万いかないくらいかな?と思っていましたが、まさかの販売予定価格は1万3999円と中国より安価。しかもMakuakeなら早期出資者限定、最大40%OFF価格で購入できるとのこと。「LHDC、LDAC両対応でTWS」を考慮しても破格の安さだと思います。

 最近は暑くなってきたこともあり、外でWH-1000XM4を使うことをやめWF-1000XM3を使っていました。新型のWF-1000XM4を買うか悩んでいましたが、NeoBuds Proのおかげで買わずに済みそうです。唯一の弱点はQiが無いことでしょうか。

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