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Google Playのアプリ配布が「APK」から「AAB」に。

 Googleは、開発者向けにGoogle Playストアの仕様変更を発表しました。

 今回の変更では、開発者Google Playストアにアプリを公開する際の形式が、従来のAPK(Android Application Package)から、AAB(AndroidApp Bundle)必須に変更されます。

 これまでのAPKによる公開形式では、開発者が、多くのデバイスに対応できるように、複数のAPKファイルを作成し、署名などを管理する必要がありました。

 AABでは、アプリのプログラムをAAB形式でそのままGoogle Playストアにアップロードすれば、Google Playストアが自動で判断し、利用中のデバイスに最適化されたAPKファイルを生成してくれます。

 これにより、複数のAPKファイルを作成、署名する必要がなくなり、開発者の負担が減るだけでなく、アプリ自体のサイズも小さくなります。

 ただし、AABはGoogle Playストア専用のファイル形式であり、AAB形式のファイル単体でAndroid端末にアプリをインストールすることはできません。そのため、Google Playストア以外でもアプリの配布を行う開発者にとっては、それぞれで配布形式が異なるため、配布にひと手間かかるようになってしまいます。

 また、今回の変更は、例えると、「これまで、棚に陳列され直接購入できた商品が、全てカタログにまとめられ、そこから取り寄せをする」ような感じで、一手間加わることにより、APKファイルの入手も多少困難になる可能性があります。

 Googleは、2020年夏に開催したGoogle I/Oで、この仕様変更を「2021年内に行う」としていました。

 Microsoftの新OS「Windows 11」でAndroidアプリが実行可能で、公式にサポートされるAmazonアプリストアからのインストールだけでなく、APKファイルによるサイドロードが可能であると判明してまだ数日のこと。ちょっと驚きですね。

 なお、現在までにAPKファイルで公開されているアプリは今の所AABへの移行の必要はなく、あくまで8月以降に公開される新しいアプリにのみ適用されるとのことです。

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