かねてより同社製GPUの復活の動きを活発にさせてきたIntelが、ゲーム向けのGPUブランド「Intel Arc」を発表しました。
ArcブランドのGPUには可変レートシェーディングやアップスケーリング、リアルタイムレイトレーシングなどに対応。さらにAIを用いたスーパーサンプリング(内部で高解像度で描画してから解像度を落とすことによりオブジェクトのギザギザなどを低減しゲームを楽しめる技術)の高速化が約束されています。
THE VERGEによると、そのためIntelはDLSS(同様の技術を用いてフレームレートを向上させる技術)などを持つNvidiaなどに対して十分に競争相手となり得る、と語っています。
Intel Arc最初の製品はかつてDG2と呼ばれていたコードネーム「Alchemist」となり来年の第一四半期にモバイルとデスク向けに登場する予定です。またIntel Graphicsの公式Twitterで様々な重量級ゲームが動作するような内容の投稿がなされています。
Here’s a sneak peek of pre-production Intel Arc graphics in action. https://t.co/VOMsMN6r2y #IntelArc pic.twitter.com/b9fOsXdRCq
— Intel Graphics (@IntelGraphics) August 16, 2021
また、「Alchemist」以降の「Battlemage」、「Celestial」、「Druid」といった将来世代のコードネームも公開されました。
先代ともいえるDG1改めIris Xeを搭載したデスクトップ向けグラフィックボードはASUSと中国Colorfulから発表されていましたが、対応するマザーボードが非常に限られているうえにレビューがほとんど存在しないため、非常に存在感が薄くなっています。ここからゲーム用GPUというNvidiaとAMDの二強が争っている市場で新参のIntelがどれほどまでに戦えるか非常に楽しみです。