中国ALLDOCUBE(酷比魔方)の10.4型タブレット「iPlay 40H」を提供いただいたのでレビューします。
iPlay 40Hは3万円前後で購入できるAndroidタブレットです。OSはAndroid 11。ベゼル部分は1cm程、すっきり。
電池容量は6200mAh。本体重量は475gで保持だけなら片手でも。端末背面はマットな仕上げ。
端末背面には製品ロゴや技適マークを確認できます。
数少ない中国国産チップUnisoc T618を採用。搭載ストレージは128GB、実行メモリは8GB。処理性能をベンチマークアプリ「Geekbench 5」で測定したところ、シングルスコアが386点、マルチスコアが1438点。スコア上ではSnapdragon 835と同程度の処理能力を備えています。
実行メモリを8GB備えているということもあり、アプリの切り替えや立ち上げもサクサク。PUBG Mobileも一応ラグなくプレイできます。GPSはあるもののジャイロもコンパスもないのでARゲームや地図には不向き。
スピーカーはクアッド構成で、偏りもなく最大音量も大きく音も割れずに再生できます。
ディスプレイは10.4インチの液晶(2000×1200)。ディスプレイの画素密度PPIは225。起動して気になったのは液晶の色温度。寒色よりの初期設定で、白く表示すべきところも青っぽく映ります。設定から暖色を強めるなど試したのですが、それでも白が不自然。
輝度に関しては、室内使用では十分。タッチ感度も十分。ただし本機のDRMレベルはWidevine L3止まり。NetflixやAmazon Prime Videoなどで低画質でしか再生できず大画面を活かしきれないため、こうしたSVODサービスを利用したい人にはおすすめできません。
端末上部左側には、電源ボタンと音量キーが並びます。背面カメラは800万画素の単眼。カメラ部分は円形のリングで囲われたシンプルなデザイン。
早速、背面カメラで写真を撮りました。まずは少し暗めの室内での撮影。左からGalaxy S20 5G、右がiPlay 40H。ノイズが酷くて色合いもダメ、10年近く前のスマホ水準。
日中の屋外ではある程度撮れますが、全体的に実物より白っぽく写りノイジー。写真中央にある花にピントを合わせたかったのですがうまく合焦しません。カメラは実用に値しません。
全体的に低レベルな激安中華タブといった印象。価格3万円では検討価値は無いだろうというのが本音。2万円代前半で用途が合うなら、処理性能高めで選択肢になるかもしれません。
もし予算を増やせるなら、もちろんゲームもできてカメラも価格にしては良くて何でもできる「iPad 第9世代」が、より有力な選択肢だろうと思います。