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折り畳みスマホ「元年」来たる!Galaxy Z Flip3 5G レビュー。

 今年が折りたたみスマホ元年で!

 Samsung日本法人PR代理店よりGalaxy Z Flip3 5Gをお借りしたのでレビューします。

 本機は縦折り式の折り畳みスマートフォンです。Galaxy Z Flip(2019)、Galaxy Z Flip 5G(2020)に続く三代目のモデルとなります。対応するのは5G Sub6。NTTドコモとauから投入となります。

 これまでauのみで投入となっていたので、大手二社からの投入は快挙。今回レビューするモデルはドコモ版となります。キャリアロゴは、5G移行期には珍妙な「docomo >> 5G」でしたが、本機から幸いにも通常ロゴに戻っている上、周囲に溶け込みあまり目立たない印象。マット仕上げで非常に上品で大人びた雰囲気です。待望のFeliCaを搭載し、おサイフケータイにも対応します。

 本機が素晴らしいのは、映画スマホに進化した昨今のXperiaに匹敵する縦長の大画面。しかも120Hzの高駆動に対応、SNSもブラウジングも快適。前モデルまではせっかくのハイエンドSoCを生かしきれない60Hzだったので、非常に嬉しい点です。

大画面なので片手完結操作は難しく携帯性が悪い 左 Xperia 1 III

 とはいえXperiaの弱点はその携帯性。縦長すぎてポケットへの収まりも悪いです。

 これを半分に折り畳めて高い携帯性を獲得したのは大きな優位性と言えます。縦長化大型化一辺倒のスマホですが、より様々な服のポケットや鞄の収納にその大画面を収めて持ち運べる、可能性が広がります。

 今作で眼を見張るのは、やはり閉じた状態。先代モデルでは小さかったサブディスプレイが、非常に大型化しています。有機ELで非常に見やすい。

 右からアラーム、ボイスレコーダー、タイマー、上から輝度・マナー/サイレント切替、左から通知バーを呼び出せます。簡単な操作や通知確認程度はサッと終わらせられます。あまり開かなくていいのでミニマリスト的なスタイルにも合いそうです。

 なお国際版では下からSamsung Payを呼び出せましたが、該当する機能はなく、下から画面にフリック動作をしても特に何も起きません。

 スマホはインカメラ画質は背面カメラに劣るのが常。そんな常識をぶっ壊してくれるのも本機の美点で、サブディスプレイで確認しながら、背面カメラでの自撮りが可能。

 近いフォームファクタのMotorolaのrazr 5Gとの大きな違いがヒンジ部。razr 5Gは原則「開くか閉じるか」の2択でしたが、Galaxy Z Flip3 5Gは自由に角度をしっかり固定することが可能。

 画面の上に動画を再生するのがちょうどいいですね。「動画視聴のためにスタンドを持ち歩く、机上等でカメラ撮影するために三脚を持ち歩く」というのは不要です。これもまさに本機を選ぶ大きなメリットと言えます。

GalaxyのOne UIはアプリ起動、マルチウィンドウ制御もやりやすい

 低い位置(ローポジション)からのカメラ撮影ほど、スマホのカメラでは難儀します。専用機なら、バリアングルやチルト式など可動式モニターを備えることでそういった角度も可能。折りたたみ式の本機なら、そういうローアングル撮影も容易となります。

下半分でカメラプレビュー、様々な角度に対応可能に

 肝心のカメラ。超広角と広角の二眼構成。

 望遠はデジタルズームなので仕方ないですが手ブレもするし画質もダメ。

 オートではシーン別に最適化が入ります。それほどこだわっていない人には十分すぎる画が得られるでしょう。

 Galaxy Flipシリーズはカメラハードウェアはそれほど力を入れずコストを抑えつつ、これまでハイエンド機種で培ってきたソフトウェア補正で補っている印象で、本機も概ね同じ感想です。HDRを効かせてパッと見綺麗な写真が撮れます。発色強調、彩度高めの傾向。

 オートは何度か明るすぎると感じる場面はありましたが、画面タップでの合焦位置の下に出てくる露出補正バーを操作すれば補えます。

 折り畳みという特殊なフォームファクタを採用した機種なので、カメラ競争の激しいグローバル基準の最新一流ハイエンド機種と比較すると物足りなさは感じるので、カメラ重視なら折り畳み以外を選択すべきでしょう。

 しかしながらオートやシーン別認識は優秀で使い勝手がよく、望遠等を求めないなら、SNSに上げる程度には多くの人が十分だろうと感じる水準を確保しているのではないでしょうか。

 音響面は、特殊な形態ながらもスピーカーはステレオとなり、モノラルだった前機種から飛躍的に向上。格段に良くなっています。下部スピーカー配置は正面ではなく底部。オーディオビジュアルにこだわった最新一流ハイエンド機種と比べない限り、音質も音量も十分だと思います。画面中央の折れ目は、角度や光の加減、コンテンツ内容次第で気になることもありますが、機体真正面から見る上で映画等に没入していればほとんど気になりません。

 筆者があまり好ましくないと思っていたのが指紋認証の位置。Galaxy Z Flipシリーズでは、上半分の右側面部に電源ボタン兼用の指紋認証センサーが備わっているのです。

 この端末を閉じた状態で持って、開けようとする時、右手の親指は下半分の右側面部に当たります。このため、端末を開いてから、右手を上に移動させて、また右手親指を触れて解錠するといった手間が発生します。これが非常に煩わしい。

 何でこんな位置なのかと思っていたのですが、画面を90度開いて机上に置いた状態で、画面を点けたりスクリーンショットを撮る時には便利ですね。下半分の側面に配置されているよりかは押しやすいです。

 とはいえ普段の指紋認証がスピーディーではないことには変わりないので、持ち方、開け方を工夫することで緩和できます。

 iPhoneや一部Android端末は生体認証が一種類しかないので、全ての状況に臨機応変に対応できなかったり、使いにくかったりするのですが、本機はインカメラでの顔認証に対応。指紋認証での解錠失敗時でも対応できます。

 ただ、あくまでフロントカメラでの認識なので、多少のセキュリティ低下は甘んじて受け入れる必要はあります。

 電池持ちはイマイチ。一応終日は持ち、Snapdragon 888を搭載し電池容量3300mAhと少ない機種としては頑張っていると思いますが、余裕はありません。ここを補ってくれるはずの有線急速充電は最大25W、無線充電は最大10Wに留まっているのもやや物足りないところ。この辺りが本機の弱点といったところでしょうか。

 筐体は折り畳みであるにも関わらず、IPX8防水仕様に対応。本機一台のみで外出した際に雨が降ってきたのですが、安心して使うことができました。

 FeliCa対応と防水対応により、サブ機ではなくメイン機として、これ一台でも使える機体へと立派に進化したと思います。さらに価格も14万円台後半と現実的な価格にまで降りてきました。

 新分野は「今年こそが○○元年になる、いや来年か」と持て囃されるものですが、日本市場での躍進に不可欠なFeliCa、防水対応、au独占終了、低価格化を果たしたことをもって、筆者は2021年が「折り畳みスマホ元年」で良いのではと思います。

 なお、「Galaxy Z Flip3 / Fold3 5G」の購入キャンペーンは、想定以上の需要を理由として、応募期間が11月30日(火)まで延長されています。Z Flip3 5G購入の場合は「Galaxy Buds Pro(Phantom White)」「microSD カードリーダー(試供品)」がもらえます。お早めにどうぞ。

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