アメリカの連邦取引委員会(FTC)などが、メタ社のVR部門を独占禁止法違反の疑いで調査しているようです。米メディアのブルームバーグなど、複数の海外メディアが報じています
VRヘッドセット「Meta Quest 2」が安すぎるのが理由のひとつの模様。
「Meta Quest 2」は現在299ドル(日本では税込37,180円)から販売中。少し前に製品改良(置き換え)が実施され、安い方のストレージ容量が増加(64GB→128GB)しました。価格は据え置きなので、消費者目線では、よりお買い得になってます。
FTCの調査が始まったという情報は、海外メディアのThe Vergeも報道。現時点では詳細は不明ですが、すでにサードパーティーのVRデベロッパーからの聞き取りも始めたとのこと。
同組織は、メタ社が以前行ったWithin(VRフィットネスアプリ「Supernatural」開発元)の買収についても調べているようです。
このケースは2020年に米司法省も調査を行っていた模様。ドイツの規制当局もこの時期に調査の実施を公表しました。
2022年1月現在、VR界隈では、メタ(Oculus)の1人勝ちが続いています。かつてはライバル的な関係だったHTC(VIVEの製造元)のシェアは縮小傾向。「Valve Index」は健闘中ですが、そもそも10万円前後するハイエンド製品なので、3万円代のQuest 2と同じ土俵では比べられません。
国内でもメタバースがテレビで取り上げられるなど、メタ社への追い風はさらに強くなっているように感じます。今回のFTCの調査がこの勢いに「待った」をかけるのか。今後の展開が気になりますね。