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Steam Deck分解マニュアル、iFixitが公開

 PCゲーマーなら誰もがお世話になっているValveのSteamの携帯ゲーム機「Steam Deck」。

 これを分解、復元するための解説を、修理業者iFixitが出しています。

 まずは本体カバーの着脱から。自作PCの組み立てを経験したことがあれば簡単なレベルの作業です。ネジを外してプラスチックの爪を外せばカバーが取れます。

Steam DeckのX線画像

 3つネジを外し、シールドを持ち上げればバッテリーが外せますが、この作業はまた後ほど。

 サムスティックははんだ付け無しでユニット交換ができます。それぞれ3つのネジを外しせばそのまま取り出すことが可能。サムスティックとドリフトの故障はどのコンソールでも起きがちな問題ですが、本機ではとても簡単に交換ができるように設計されており、交換用パーツも一般販売予定なのではないかと思われます。基盤を囲うように回されている赤い導線は静電容量式タッチセンサー用のもので、親指が乗っていることをSteam Deckが感知するようになっています。

赤いケーブルはタッチセンサー用

 SSDも交換可能になっています。ネジを一つ外して、ケーブルとの接触防止用シールドに囲われているSSDを取り外せば完了です。

銀色のラップが接触防止用シールド

 トリガーボタンはプラスチック製のヒンジに挟まれているので、それを外せばバネが勝手に押し出してくれます。 

 ボタン入力用の基板はそれぞれ4本のネジと13本のケーブルを外します。すべてラベルが貼られているのでそれも剥がしながら作業します。その下にはタッチパッド用ハードウェアが搭載されています。

 ヒートシンクとファンを外すには、まず2本ネジを外してヒートパイプの片側を取り出します。もう片方の端に貼られたステッカーを剥がし、もう2本ネジを回すとファンの取り外しができます。

 本機ではマザーボード以外のパーツの基盤にも処理が分散されているので高価なマザーボードを交換しなくても済むケースが多いという強みがあります。ただUSB-Cポートとmicro SDスロットはマザーボードに直にはんだ付けされているので取り扱いに注意が必要です。

 バッテリーに戻りますが、本機は燃費が悪く頻繁に充電が必要になるためバッテリー交換の機会は多くなると思われます。事故防止の為予め25%以下までバッテリー残量を減らし、十分な熱をあてて接着剤を柔らかくし、バッテリー下部の端っこからこじ開けます。分解途中にアンテナにダメージを与えないよう注意してください。接着剤を柔らかくするには高濃度イソプロピルアルコールがおすすめですが、下のフレームに穴が開いている為そこから漏れ出してディスプレイを破損してしまわないよう細心の注意を払う必要があります。

 ディスプレイは外側を少し熱し、サクションカップ(吸盤)で持ち上げれば取り外せます。

 「Steam Deckはほとんどのパーツがドライバー一本で外せ、分解方法も至ってシンプルです。SSDも交換、増強できる仕様になっておりリペアビリティを高く意識したデザインなのが好感を持てます。Steam Deckのリペアビリティ評価は10点中7点」と総評しています。

情報元YouTubeiFixit
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