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Galaxy Watch4 レビュー。TizenからWear OSに刷新、体組成計やLINEが利用できた!

 

 昨年末に発売された「Galaxy Watch4」を購入しました。今モデルから、Samsung独自OSとしてWatchシリーズに搭載されていた「Tizen OS」が、Googleの「Wear OS by Google」と統合され、前モデルから大きく進化しています。

開封

 早速開封。今回購入したのは、40mmのシルバータイプ。同梱物は、USB-Aタイプの充電器と、シリコンバンド、クイックスタートガイドが同梱されていました。

 シリコンのバンドの質感が安っぽいのは否めませんが、20mmのバンドなら自由に交換することができます。非スマートウォッチ向けのバンドでも20mmなら交換可能なので、革、金属、ナイロンなど好みのものを選んで使用できます。

SpO₂測定にも対応、健康管理をこれで

 このスマートウォッチは、心拍数測定に加えて、SpO₂、動脈血酸素飽和度を測定することができます。いかほどの精度があるのかは未知数ですが、新型コロナウイルス患者に貸し出しされるパルスオキシメーターにも搭載されているような機能です。

 睡眠トラッカーや、体組成計的機能もあります。体組成計では身長と体重を記録すると、骨格筋量、体脂肪量、体脂肪率、BMI、体内の水分量を計算することができます。

 海外では発表されている「ECG(心電図)機能」「血圧測定機能」は、法律の許認可の関係で日本版では利用できません。しかし、XDAが国内版でも使用できる野良アプリを配布しており、インストールして自己責任で使用してみました。

 血圧に関しては実際の血圧計を用いたキャリブレーションが必要で、手元にその環境がなかったため測定できなかったものの、心電図は実際に測定することができました。国内での認証を受けて正式展開した暁には、疾患の兆候を発見してくれることに期待したいものです。

周辺デバイスとの連携なども

 集合写真を撮りたいときなどに便利なスマホのカメラをGalaxy Watchで操作することのできる機能や、Galaxy Budsを操作できる機能があります。アラーム、ストップウォッチ、タイマーといった時計的機能はもちろん、天気予報やボイスレコーダー、コンパスなど必要最低限の機能は欠かさず搭載しています。

 さらに、先日からLINEがWear OSに対応したことで、LINEの返信も通知からの簡易的なものでなく、トークの履歴も閲覧できるようになりました。

「Google Pay」でNFC決済も

 Samsung独自OSでなくなったことによって使えるようになったのが「Google」関係のアプリ。Wear OS版Google Payのアプリは、日本で正式には提供開始されていないようですが、Galaxy WatchのPlayストアからインストールすることができました。

 ここでPayPay銀行のデビットカードを登録してみると、スムーズに登録することができ、コンビニでタッチ決済することができました。しかし、同じくGoogle Payのタッチ決済に対応している「Visa LINE Payプリペイド」や「三井住友カードNL」は追加できないなど、カードによって仕様が異なるようです。

【4月4日追記】:登録後数時間するとGoogle Payのアプリが無効化され、「この地域ではGoogle Payのサービスがまだ提供されていません」というメッセージが出て使用不可となりました。確認が甘かったことをお詫び申し上げます。

総評:完成度高く、幅広く使える

 「スマートウォッチと言えばApple Watch」状態の日本ですが、世界で2位のシェアを持つSamsungらしく、完成度の高い端末になっていると感じました。今作からWear OSを搭載したことにより使用できるアプリもかなり増えているのが好感です。

 現時点で公式リリースされた機能ではないもののGoogle Payにも一部対応しているのは嬉しい誤算でした。今後もしGoogle Payと心電図に正式対応し、決済可能なサービスが増えるなら、さらに「化ける」潜在性を秘めた端末と言えそうです。

 今回紹介したシルバー40mmの他にも、豊富なラインナップがあります。サイズも40mmと44mmの2モデル、どちらのモデルにもシルバー、ブラックがあり、追加で40mmにはピンクゴールドが、44mmにはグリーンのモデルが用意されています。発売当初の値段からかなり値段の下がった価格で購入でき、特にGalaxyユーザーには非常におすすめな1台となっています。

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