MediaTekは、昨年末に発表した同社のフラッグシップSoC「Dimensity 9000」の改良版である「Dimensity 9000+」を発表しました。
Dimensity 9000+はマイナーチェンジ版にあたるため、改善点は軽微なものにとどまります。最も大きな変更点は、高速な「ウルトラコア」を担当するCortex-X2の周波数が3.05GHzから3.2GHzへと上昇した点。
また、GPUもDimensity 9000と同じArm Mali-G710 MC10を採用していますが、10%の性能向上を実現。FHDでは180Hz、WQHDでは144Hzのリフレッシュレートに対応します。
内蔵モデムはSub6GHz帯にて最大7Gbpsまで対応。5Gおよび4GのDSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)をサポートします。同チップを搭載したスマホは2022年第三四半期に登場予定。
最大のライバルとなるQualcommのSnapdragon 8 Gen1も、今月後継の「Snapdragon 8+ Gen1」が登場。こちらはSamsungからTSMCに委託先を変更し、例年に比べて大幅な変更が加えられています。発熱問題を解決しつつ、今後も積極的に開発競争が起きてほしいところです。