KDDIは本日11時から緊急記者会見を実施し、7月2日午前1時35分から発生している障害について説明しました。影響範囲は最大3915万回線。補償は検討中。東日本は本日9時半復旧を目標としていたものの、本日17時半へと見通しを変更しました。
なぜ障害が起きて長引いているのか?
定期メンテナンスの一環として、多摩でVoLTEトラフィックのルート変更作業でルーターを交換したところ設備障害が発生、一部音声通信が不通に。切り戻しを実施するがアクセス集中で再接続要求が多発、通信しづらい状況となり輻輳が継続。
この輻輳のため、加入者DB(データベース)に加入者データを書き込む工程で不一致が発生し、加入者DBも接続が溢れる事態になったとのこと。
こうした事態を受けて負荷低減のため輻輳制御を実施。
ちなみにau回線を借りている楽天モバイルへの影響はどうなっているのか?実は楽天モバイルには別途VoLTE交換機を用意しているとのこと。ただし、輻輳制御のためのトラフィック規制での影響はあるとしています。
Androidでは機種によって異なると前置きしつつ、傾向として音声もデータも不通になっていた一方、iPhoneは音声通話不通でもデータ通信可能な仕様によりデータ通信は可能だったとのこと。
今回社長自ら記者会見を早期に実施したのは総務省からの指示とのこと。なお岸田総理大臣指示で総務省幹部が連絡要員として新宿KDDIビルに送り込まれていることがわかっています。