ソニーは、ゲーム向け周辺機器市場に「INZONE」ブランドとして正式に参入し、ゲーミングモニター2種とゲーミングヘッドホン3種を発表しました。すでにモニター1種を除く4機種が販売開始しています。
投入を表明したのはゲーミングモニターのINZONE M9とM3、ゲーミングヘッドセットのINZONE H9/H7/H3の計5機種。
INZONE M9は高精細かつ高駆動を目指しながら、かつ美麗な画面も……という、まさに全部入りを具現化したモニター。27インチで4K(3840×2160)の解像度を実現し、DisplayPortでは最大144Hz、HDMIでは最大120Hzのリフレッシュレートに対応します。応答速度は最速1ms。
直下型LED部分駆動を搭載することで、液晶の弱点である「黒を黒と表示できず、光が入ってしまう」という弱点を緩和。10bit(約10億8000万色)での表示に対応し、高い色再現性を実現しているとのこと。これらによりVESAが定める「Display HDR 600」を取得。美麗な表現を可能にするといいます。
端子はDisplayPortが1基とHDMIが2基、DP Alt Modeに対応したUSB Type-Cポートが1基とUSB-Type Bが1基、ハブ機能を持つUSB Type-Aが3基と3.5mmイヤホンジャックが1基と充実。KVMスイッチに対応し、自動でUSBポートの接続先を変更できます。
価格はソニーストアにて15万4000円。ソニーストアではある意味使い放題な10%オフクーポンが会員向けに提供されているため、実質14万円台となります。
一方、下位のINZONE M3は年内発売予定。27インチフルHDでリフレッシュレート240HzというM9を超える高駆動を実現します。
ゲーミングヘッドセットのINZONE H9/H7/H3はPS5とマッチするデザインのヘッドセット。
INZONE H9およびH7は2.4GHzワイヤレス接続やBluetoothでの接続に対応したワイヤレスヘッドセットですが、一方で有線での接続に対応せず。スマホとの同時接続に対応し、通話しながらゲームを行うことが可能であるとしており、どちらかといえばPlayStationとの連携をアピールしているようにも見えますが、やはり筆者としてはどうしても無線では遅延が心配になってしまいます。下位グレードのH3では有線のみ。
INZONE H9とM7の違いはノイキャンとLED程度。INZONE H9ではソニーのノイキャンヘッドホン・イヤホンである1000Xシリーズの技術を採用。ノイズキャンセリング機能に対応し、ゲームのわずかな音を逃さないと謳います。また、いずれのモデルも360 Spatial Sound for Gamingに対応。価格はINZONE H9が3万6300円、INZONE H7が2万8600円、INZONE H3が1万2100円。