1型センサーのIMX989を備えるなど高いカメラ性能と高級感のある外観が魅力のXiaomi 12S Ultra。同じセンサーを搭載したAQUOS R7が18万円からという価格ですが、こちらは5999元、日本円にして12万円台からという圧倒的安さも兼ね備えていますが、その製造コストが明らかとなりました。
市場調査会社のCounterpointのレポートによると、Xiaomi 12S Ultraの最廉価モデルであるメモリ8GB/ストレージ256GBモデルの製造コストは516ドル(7万円)であるとのこと。
内訳を確認すると、プロセッサが128ドル、ディスプレイが89ドルで、最も大きな特徴となっているカメラは79ドル。あれだけのカメラセンサーを備えていながら、むしろディスプレイのほうがコストが高いというのは少し不思議。
なお、日経アジアが報じたiPhone 13 Pro Maxの製造コストは438ドル(6万円)で、現在日本での販売価格は15万9000円からで、為替の不安定な情勢ではありますが、製造コストと小売価格の比率は37.7%。
一方でXiaomi 12S Ultraでは58.1%と多くのコストがハードに割かれており、さすがハード製品の利益率を5%以下に抑えることを公言したXiaomiといったところ。
Xiaomi 12S Ultraはそのカメラ構成などから世界的に注目された機種となっていますが、反面、残念ながら中国国外で販売されることはないようで、次世代のXiaomi 13 Ultraはグローバル市場でも販売されることが創業者の雷軍氏より明かされています。
たいてい中国版のスマホはグローバル版に比べて価格が大幅に安く設定されているので、強力なカメラを備えたXiaomiの次期旗艦スマホがグローバル市場に出た際、どれほどの値付けがされるのか気になるところです。