自動車メーカー「ホンダ」のアメリカ高級部門「アキュラ」は、新型のレースマシン「ARX-06」を発表しました。イカすデザインなのですが、それ以上に驚きなのは、なんと開発にVRを使用したらしいのです。
「ARX-06」は、2023年にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)に投入予定のマシン。
専用に開発されたレース用エンジンを搭載しており、最高出力は680馬力となっています。
発表によると、VRはドライバーによる(バーチャル)テスト走行プログラムで使用され、この結果を受けてパーツ(ミラー位置)の調整が行ったとのこと。そんな細かい部分のデータまでVRシミュレーションで取れるなんて驚きですよね。
VRを車両開発に使用するケースはいくつかありますが、一般的な自動車の設計に使ったという場合ががほとんど。レースマシン開発に導入した今回のパターンは、割と珍しい感じです。
もし今回のマシンが成功した場合、今後導入例が増えていくことも考えられるでしょう。
なお「ARX-06」はLMDhというレギュレーションに沿って開発されており、この規格は24時間ぶっ続けで走ることで有名な「ル・マン24時間耐久レース」をやるカテゴリー、FIA世界耐久選手権に2023年から採用されます。
もしかすると来年、文字通り1日中、サーキットを疾走する「ARX-06」の姿を見ることができる……かもしれません。