XiaomiやHuaweiなどで構成されるChina Communication Standardsは、急速充電規格の「UFCS(Universal Fast Charging Specification)」を発表しました。統一した規格が普及しないスマホの急速充電に対するソリューションとなることが期待されます。
China Communication Standardsは、先述のXiaomiやHuaweiのほかに、OPPOやvivo、また充電周りのINJOINICやSoCを開発するRockchipなど多くの企業が参加。そしてUFCSは、高速充電を行おうとする際に発生する互換性の問題や選択肢の提示の簡易化を図ります。
現在、100Wを超える急速充電はUSB PDやQualcomm QuickChargeといった規格では実現できず、それ以外でも一定以上の急速充電が行えるスマホは大抵その企業の独自規格(もしくは紛らわしい名称)が使われているといっても過言ではありません。
UFCSの仕組みは必要な電気をリアルタイムに調節できるUSB PDのオプション規格であるPPSと似ており、端末側が必要な分だけ電圧電流をかけることが可能。第一段階では最大出力40Wに対応、今後発表されるであろう第二段階では65Wになるといい、高い互換性を維持しながら高速な充電速度を目指します。
また、Weiboの数码闲聊站氏によると、未発表のOPPO Reno9シリーズはSnapdragon 7シリーズを搭載するバージョンとDimensity 800シリーズを搭載するものが用意され、そのいずれもがUFCSに初めて対応するとのこと。
UFCSは現状、ハイエンドスマホが対応するレベルの超急速充電までカバーすることはできませんが、こういった規格が普及するのは確実に消費者側にとってもプラスであるといえるでしょう。今後の進展に注目したいです。