最新の折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold 4」を、一か月間使用してみたのでレビューをお届けします。
2つの画面の使い分けや、ゲーム、カメラ、バッテリーの性能等、特に重要な点について感想をまとめます。
使いやすいサイズと、画面の使い分けが魅力
Galaxy Z Fold 4の最大の魅力と言えば、やはり内側の7.6型 Dynamic AMOLED 2Xディスプレイでしょう。大きくて見やすいですし、発色も鮮やか。画面もかなり明るいです。
しかし、そんなことはみんなが言っていることですし、分かり切っています。何と言っても、世界最高峰のディスプレイを作るSamsungのフラッグシップモデルなのですから。
筆者が、このスマホの利点としてもう一つ強調したいのは、閉じた時の持ちやすさです。横幅が約67.1mmしかないので、手の小さな筆者でもしっかりグリップできます。
また、ディスプレイは前モデルにあった横の枠が取り払われ、画面がそのまま横に拡大しました。一般的なスマホのディスプレイに近くなったことで、違和感が少なくなっています。
それでも、普通のスマホよりは若干縦に長いのですが、その分、縦スクロールに最適化されたスマホアプリは、むしろ情報量が多く見やすいです。
つまり、Galaxy Z Fold 4は、様々なコンテンツやアプリにおいて、縦スクロールで使いやすいもの、大画面と一覧性の高さが求められるもので、二つの優れたディスプレイを使い分けることができます。
意外にもゲームが快適
Galaxy Z Fold 4は意外と重めの3Dゲームも得意です。筆者はたまに「原神」をプレイするのですが、実はこれが結構快適です。
大きな内側の画面を生かした迫力が素晴らしいのですが、もう一つ強調しておきたいのが長時間プレイしていても手が熱くなりません。
と言うのも主に発熱するのは、カメラ横のSoC部分です。内側の画面でプレイする分には、その反対側を持ってプレイできるので、あまり熱が手に伝わってきません。
また、単純に面積が普通のスマホよりも大きいので、放熱性能も優秀と思われます。
中華ハイエンドのように、ほぼ常に60FPSが維持できるような特別な最適化は施していないでしょうが、こうした熱の不快さを感じさせない快適さは、折りたたみ機のメリットでしょう。
分割画面の使用感が優れている
Galaxyと言えば、ソフトウェアの優秀さです。特に大画面を生かしたマルチタスクや、分割画面へのシームレスな移行など、やはりGalaxyらしいソフトウェアの作り込みの良さが光ります。
筆者は田舎在住なので、ほとんど車移動です。もちろん車にはSamsung純正の
ワイヤレス・カーチャージャーをセットしているのですが、音楽アプリと地図アプリを分割画面で起動してナビ化できます。
Galaxy Z Fold 4は、もちろん車を持っていない人にもオススメしたいスマホなのですが、車を持っていれば更に生活を便利にしてくれることでしょう。
バランスの取れたトリプルカメラ
Galaxy Z Fold 4は、カメラ性能もバランスよくまとまっており、優秀です。
Galaxyらしいビビットな色合いは好みが分かれるところですが、5000万画素のメインカメラで撮る写真は十分綺麗です。
また、2倍ズームしても解像感の劣化がほとんどないので使いやすいです。
夜景性能も悪くなく、超低照度の環境には向きませんが、ある程度光のある環境であれば、満足のいく夜景が撮れるでしょう。
3倍からは1000万画素の望遠カメラとなりますが、パキッとした画質で細かい描写ができており、メインカメラ同様使いやすい性能です。
その他、1200万画素の超広角カメラも、メインカメラとあまり変わらない色合いで違和感がありません。
もちろん昨今の1インチ特大カメラや、1/2インチのペリスコープを搭載したような超カメラ・フラッグシップには劣るのですが、一般的には十分優秀な性能でしょう。
バッテリー持ちはあまり良くない
唯一、Galaxy Z Fold 4の使用で懸念されるのがバッテリー持ちです。前モデルと比べると良い気がしますが、あくまで気持ち程度。筆者の使用環境だと、1日の平均消費バッテリーは100%を超えています。
動画再生や読書など、家で消費している分も多いのですが、特に内側のディスプレイを使っている時は、体感的にも消費が早い印象です。
職場や車など、一日の間に充電できる環境があれば良いですが、そうでない場合はモバイルバッテリー、またはサブスマホを持ち歩いた方が無難でしょう。バッテリー持ちを重視する方には、この点がネックになります。
まとめ
以上、Galaxy Z Fold 4を一か月使用レビューをお届けしました。
全体的には非常によくまとまったスマホであり、ソフトウェアの作り込みやカメラ性能、ディスプレイ品質すべてが優れています。
一方、ネックになるのがバッテリーで、どちらかと言えば良くない部類。充電も最大25Wで、あまり速くないため時間がかかります。また、価格も25万円前後と非常に高額なので、決して手が出しやすいスマホではありません。
しかし、個人的には「価格分の価値はある」と感じており、これからもメインスマホとして使っていきたいと思っています。価格に納得あるいは許容できるなら、十分期待に沿った使用体験ができるスマホです。
NTT docomoの最新端末をチェック [AD] |
ドコモオンラインショップ |
KDDIの最新端末をチェック [AD] |
au Online Shop |