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Galaxy Watch5 Pro レビュー。独自のUIや電池持ちが光る

 Galaxy PR代理店よりGalaxy Watch5 Proをお借りしましたのでレビューしていきます。

外観

 パッケージはよく考えられており、最小限のスペースにすべてが収まっています。充電器は箱のフタ側にうまく収納されていました。

 外観はディスプレイが消灯していなければ時計と言われても違和感がないくらい普通の時計です。操作に使える物理ボタンは2つのみ。

 側面からみるとディスプレイ面がダイレクトに外に触れないようエッジがあります。本体はぶ厚め。気になる人は気になるかもです。G-SHOCKのようなタフネス時計を使っていたユーザーなら問題なく使えるかと思います。

 今回お借りしたのは45mmのケース。背面にはサファイアクリスタルの記載もあります。

 バンドは幅さえ合えば一般的な時計で用いられるものが使用可能。デフォルトのバンドは着脱が簡単にできるよう、工夫がされています。

 はじめはどうやって装着するのか全くわかりませんでしたが、いわゆるバックルタイプのバンドのようです。サイズの調整に専用工具は不要で、一度決めてしまえば着脱も容易なので、これは非常に楽。バックル部分もマグネットでカチッと決まるので気持ちいいです。

初期設定

 今回はPixel 7 Proでペアリングしていきます。ペアリングにはGoogleが提供しているwearアプリではなく、Samsungが提供しているGalaxy Wearableアプリを用いてペアリングします。

 ペアリングを進めていくのですが、何度か通信エラーが発生してしまい、うまく進めず……。何度か試しているとうまくいきました。

 Galaxy Watchは4以降Tizen OSではなく、Googleが提供しているWear OS by Googleを搭載しています。そのため、Wear OS向けに提供されているアプリケーションや文字盤などが利用できます。

 そのため初期設定時のアプリケーションもPlayストアからインストールする案内が行われます。

「Galaxy」を感じるインターフェース

 Wear OSデバイスを使うのはPixel Watchに続いて2台目ですが、メーカーに依ってここまで操作性が違うのか、とAndroid(Wear OS)ならではの自由度の高さを感じました

クイックパネル

 例えばクイックパネル。上から下へスワイプすると表示されます。Pixel Watchでは一切編集できませんが、Galaxy WatchはスマホのGalaxyのように自由自在にレイアウトできます。しかも複数ページを作成でき、まさに自分好みのカスタマイズができます。

アプリケーション一覧

 そしてアプリケーションの画面。Pixel Watchでは竜頭を押し込むことで表示されますが、Galaxy Watchでは下から上へスワイプすることで一覧が表示されます。しかもApple Watchのようなアイコンタイプで表示されるので情報量が多く、非常に快適。 しかもレイアウトはスマホから自由に並び替え可能。

タイル・通知

 右から左へスワイプするとタイルが表示されます。ここはPixel Watchと同じですね。ただこのタイルもGalaxyらしい、インターフェースが用意されています。

 そして左から右へスワイプすると表示されるのが通知です。Pixel Watchでは下から上へスワイプすると表示されていました。通知はどんどん左から右へめくっていくことで次の通知を見ていくことができます。

回転ベゼルはどこへ……?

 Galaxy Watchといえば回転するベゼルが印象的でした。竜頭(デジタルクラウン)は四角いデバイスにおいて直感的にスクロールできるものの、円形のデバイスではいまいちしっくりきません。Galaxyは円形のデバイスでベゼルを回転させることで時計らしさとデジタルの融合を図りました。

 しかしながら今回紹介するGalaxy Watch5 Proにはそのような回転ベゼルは見当たりません。廃止したのか……?とおもいきや、ソフトウェアで実装されていました。

 スクロール操作を求められる画面で時計の円周部分をなぞるように操作すると、擬似的に回転ベゼルのような操作が行なえます。スクロールできるページにおいてはすべてこのタッチベゼルが有効になっており、最初に紹介したクイックパネル、タイル、通知センターももちろん対応しています。

 個人的に感動したのは、タッチベゼルで通知をバーっとみた後、そのままタイルの画面にスクロールが繋がり、天気やスケジュール、心拍数などを瞬時に見ることができ、非常によく考えられたインターフェースだなと思いました。

文字盤

 文字盤のカスタマイズ性は劣るな、と感じました。例えばこのトムキャットの文字盤で変更できるのは色のみでしかも6色のみ。画面内のアプリ(Apple Watchで言うコンプリケーション)は変更不可。とカスタマイズ性がここで劣るのか、とややショックでした。

 しかし純正で用意されている文字盤の種類は非常に豊富。Pixel Watchでは近未来的な文字盤ばかりで個性を出すのも難しいものでしたが、Galaxy Watchはデジタルならではの文字盤からクラシカルな文字盤まで様々なパターンがデフォルトで用意されています。これなら好みの文字盤が見つかるのではないでしょうか。

ボタンはお好みで

 側面のボタンは上側の赤いボタンがホームキー、下のボタンが戻るキーと定義されています。しかし、ホームキーの2回押しの機能は自由なアプリケーションを割り当てることができます。例えばGoogle Assistantを割り当てるもよし、Google Pay(後述)を割り当てるもよし、Spotifyや計測アプリを割り当てるもよし、ユーザーの好みで自由にカスタマイズできます。

 また戻るキーに関しても戻る以外に、最近使ったアプリを表示に変更することもできます。

 他にもジェスチャー機能が搭載されており、予め用意されたジェスチャーを行うと特定のアプリを立ち上げるといったことも可能になっています。このあたりはGalaxyらしさを感じますね。

Google Assistantもバッチリ

 Google Assistantの設定を行えば腕をあげて「OK Google」と喋りかけるだけでGoogle Assistantを呼び出すことができます。スマートホーム環境をGoogle Assistantで構築している筆者としては非常に便利。家の中では基本的にNest Hubシリーズが拾ってくれますが、外出時は便利。

 今の寒くなってきた季節だと自宅に帰る前に「OK Google、エアコンをオン」と指示だせば帰るころには部屋が温まっていたり、ロボット掃除機をコントロールしたり、とスマートホームを腕で操作することができます。

Google Pay

 NFC決済くらい使えないかな~~と思いGoogle Payアプリをインストールしてみたところ、すんなりと設定完了。職場近くのセブンイレブンで何度か使いましたが反応は良好。最近はイオンやマクドナルド、コンビニなど多くの店舗でコンタクトレス決済(タッチ決済)が利用できるようになったので、これは重宝するのではないでしょうか。

アクティビティもバッチリ

 一駅分くらい歩こうと思い、歩いていたところ「ランニング中ですか?」と通知。賢いな、と思いつつも無視していると自動で記録を開始してくれました。

 そして電車に乗ると自動で終了し、記録されています。ユーザーが意識して操作することなく、自動で始まり、自動で終わる。記録のし忘れもなく、非常に便利ですね。

 ランニング中は文字盤に時間と距離、歩数、消費カロリー、心拍数が表示されるので、本格的なランニングでも使えます。流石はProモデルですね。

 S Healthアプリを入れればより詳細な記録を確認することができます。

バッテリー持ち

 個人的に一番感動したのはバッテリー持ちです。筆者が普段から使っているApple Watchは寝る前に100%にしてつけたまま寝て、翌日1日使い、帰宅後に充電器へ。帰宅時でだいたい30%ほどという使い方。Pixel Watchも概ね似たような感じです。

 ただ、Galaxy Watch5 Pro はそれらとは異なり3日持ちます。今回大阪・名古屋へ出張する機会があり、あえて充電器を持っていかずに2泊3日を乗り越えてみました。

 常時表示(Always On Display)を使用していましたが、しっかり3日目で東京へ戻ってこれました。むしろ母艦のPixel 7 Proの方が危ういくらいでした。これらならちょっとした出張や外泊でも充電器を持ち歩く必要がないので安心です。

惜しいポイント

 連携がいまいちだなと感じました。例えばヘルスケアの項目を例に上げると、サムスンとしてはS Healthを提供しており、先程紹介した運動を検出して自動でアクティビティを記録するのはサムスンの機能です。しかし、個人的にはGoogle Fitへ記録して欲しいと考えます。このS HealthはGoogle Fitとは連携できない仕様。

 しかしGoogle FitはWear OS向けにアプリケーションを提供していますが、このアプリはS Healthと比べると非常にお粗末な作り。一度S Healthを使うと他は使えないでしょう、というくらい雲泥の差。

 それぞれがお互いの世界を作ろうとしているのは非常に魅力的ですが、メーカーの思惑にユーザーが巻き込まれてしまい、イマイチの製品になっている、と感じました。サードパーティでS HealthとGoogle Fitを連携させるアプリがあるらしいのですが、こちらは課金制とのことで、そこまでする気にはならず。

総評

 Suicaが要らないならGalaxy Watch5を買うほうがめちゃくちゃ便利。Wear OS使いにくいな~~と感じていたところがGalaxy Watch5 Proでは全て解決されています。ベゼルの高速スクロールも健在。円形デバイスの視認性の悪さもソフトウェアでうまくカバーされています。

 動作スピードも文句なければバッテリー持ちも文句なし。しいて言えばソフトウェア周りがGalaxy色が強すぎるということ。ここだけ気にならなければ非常におすすめできる製品です。

by Galaxy Watch5 Pro 45mm/ ブラックチタニウム [by Galaxy純正 国内正規品] SM-R920NZKAXJP

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