Appleは、同社のバーチャルアシスタントSiriを搭載したスマートスピーカー「HomePod」の第2世代を正式発表しました。
本体のデザインは、先代とほぼ変わりません。ただし、本体上部のLEDライト点灯部分が全体に広がり、視認しやすくなっています。
本体カラーは、ホワイトとミッドナイトの2色展開。ミッドナイトは、先代のスペースグレーとかなり似た色合いであるものの、本体素材が100%リサイクルメッシュ生地に変更されており、質感は異なるとのこと。
HomePodの要ともなるスピーカー部分に関しては、独自設計のウーファーと、振動板を振幅20mmで振動させるモーターを搭載。ツイーターは、第1世代HomePodでは7個だったのに対し、第2世代では5つに減っています。また、マイクも6個から4個に減少。プロセッサーには、Apple Watch Series 7にも搭載されたS7チップを採用しています。
空間検知テクノロジーにより、近くの壁や障害物からの音の反射を認識し、壁との距離や位置を特定。場所や状況に合わせ、音質を自動で調整します。また、2台のHomePodによるステレオ再生も可能。
また、新たに温度及び湿度センサーを内蔵。センサーとオートメーションを組み合わせることで、例えば設定した温度に達した時に自動でブラインドやカーテンを閉じたり、エアコンや扇風機をオンにすることができます。
iPhoneやiPadで利用可能なサウンド認識機能にも対応。火災報知器などセンサーのアラーム音を検知し、利用者のiPhoneに通知を送信します。
スマートホームデバイスを手掛ける多くの企業が参加する共通規格「Matter」にも対応し、Apple製デバイスだけでなく他社製の「Matter」規格に対応したデバイスへ簡単かつ安全にアクセスできるようになりました。
「HomePod(第2世代)」の本体価格は、4万4800円。2023年2月3日より販売を開始します。
初代HomePodは、かなり前(2021年3月)に製造が打ち切られ、Appleは、HomePod miniの開発および製造に注力していました。ただ、HomePodシリーズ全体で見ると、Appleが期待したほどの売れていないのも確か。
そもそも、現在スマートスピーカー市場で多くのシェアを持つAmazonとGoogleの上位モデルは、ほぼ1万円台。Echoの最上位機種であるEcho Studioでも2万9980円であり、まだあまり市場にシェアを持っていないAppleにしては、4万4800円という価格はあまりにも挑戦的すぎる気がします。HomePod(第2世代)がAppleのスマートホーム市場における今後の戦略にどういった影響を及ぼすのかにも注目したいところですね。