Googleは、次期Androidメジャーアップデートとなる「Android 14」のDeveloper Preview版を発表しました。
Android 14においては、Android 12LやAndroid 13で追加されたタブレットや折りたたみデバイスに適したUIや機能をさらに強化し、大画面での作業効率をさらに向上させるとのこと。また、デバイスをまたぐ作業においては、2023年初めに発表されたCross device SDKによって音楽等の再生デバイスを切り替える機能も強化される模様です。
一部話題にもなったAPKによるアプリのインストールに関しても、セキュリティの観点から、やはりAndroid 6.0よりも古い環境で構築されたアプリのインストールがブロックされるようになります。これは、一部のマルウェアアプリが古いソフトウェア開発キットを悪用していることが原因のようです。なお、既に制限の対象となる古いアプリがインストールされた状態でAndroid 14にアップグレードされた場合には、Android 14においてもアプリが動作するよう回避策が設けられるとのこと。
また、バックグラウンドで動作するアプリの消費電力等における効率化も進められ、バッテリー残量に大きな影響を及ぼす可能性があるアラーム等の機能に関して、特別な権限の付与が必要になるなどの変更が加えられているとのこと。
これらの機能はAndroid 14 安定版において導入される可能性のある機能の一部にとどまり、今後のアップデートでさらに新しい機能が追加される見込みです。
Android 14 DP1は、Pixel 4a 5G、Pixel 5/5a、Pixel 6/6 Pro/6a、Pixel 7/7 Proに向けて配信されます。なお、Developer Preview版Androidを端末に導入するには、別途端末の操作と特別な設定が必要となります。また、開発者向けであり、導入は自己責任。多くのバグや不具合が含まれる点に注意が必要です。