「iPhoneと物理キーボードを搭載したXperia」や「折りたたみiPhone」に代表されるように、世界には、持っている技術力と発想力でとんでもないものを作り上げてしまうエンジニアが時々現れます。
もちろん2023年に入ってもその道を極める者たちの勢いは止まらず、今度はLightning端子とUSB Type-C端子をどちらも搭載した、デュアルポートiPhoneを作ってしまったエンジニアが現れました。
韓国のYouTubeアカウント(@Hyphaistos3672)が公開した動画では、iPhone 12を分解し、何やら作業する様子が映されています。
動画の冒頭で紹介されるiPhone 12。見た目は普通のiPhoneですが、側面のLightningポートの横に何やら見慣れないポートが無理やり取り付けられています。違和感しかないこのポートこそ、改造されて装備されたUSB Type-Cポート。
動画内では、本体を分解し作業する様子が紹介されており、ただの飾りではなく、Lightning端子・USB Type-C端子ともに正常に動作、iTunesにも認識されていることがわかります。
このデュアルポートiPhoneに対して掲示板Redditでは「充電しながら音楽を聞ける」メリットを指摘するユーザーや、「USB Type-A端子も追加しよう」と言い始めるユーザーまで現れており、かなり高い評価を得ていることが伺えます。
iPhoneに搭載される端子をめぐっては、2022年10月に幅広い端末でUSB Type-C端子の搭載を義務付ける法案が欧州連合で可決され、対応期限である2024年が迫る中でAppleの対応に注目が集まっていました。最近は、USB Type-C端子搭載のiPhoneではMFI認証を取得したケーブルでないと一部機能が制限される、といった噂も流れており、USB Type-C搭載iPhoneが本当にユーザーが望んでいるものになるのか、若干雲行きが怪しくなっています。
それにしても、このデュアルポートiPhone、使い方によってはかなり便利そうです。今後、全てのポートや物理ボタンを廃止して、側面をツルツルにしてしまおうとするブランドも出てきそうですが、逆に「スマホは基本的に1端子」の常識を壊していく企業が現れれば、実用性は別としてもかなり面白そうですね。