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コスパ最悪だけど最高!完全無線イヤホン「B&W Pi7 S2」レビュー

 Bowers & Wilkins(バウワース アンド ウィルキンス)のTWS(完全独立型無線イヤホン)、「Pi7 S2」を購入し、愛用しているのでレビューします。

 あまり聞き慣れないメーカーかもしれないので補足すると、B&Wは高級スピーカーで有名な老舗です。

 デザインも金属感のあるデザインで、ハイエンドではやや珍しい青色もあって、なかなかお気に入り。

 さて、肝心の本機の音を端的に表すと、「あんた、さすがスピーカーメーカーだねぇ……!」と言いたくなる。まさにそんな印象です。

 というのが、本機の最大の特長である圧倒的な音場。横方向にも広く、余裕と迫力を感じます。TWSのカテゴリ内では圧倒的で、普段聴いている音源もまさにライブハウスのように。素晴らしい臨場感を味わえます。

 9.2ミリ径ダイナミック型+高域用BA型の構成のドライバーを専用アンプで駆動する贅沢な作りで、音質調整まで含めて、流石B&Wだと唸ります。

 厚みのある音で低域は量感を備え、高域は比較的鮮明。オーディオマニア的に言えばドンシャリ寄り。楽器を鳴らせば音の粒立ちは良く、響きや余韻もたっぷりで、一度聴いたらもう虜!個人的な好みバリバリで音に関してのみ言えば、筆者の一番のお気に入りです。

 こう書くとまるで神イヤホンですが、良いことばかりではありません。けっこうピーキー、じゃじゃ馬です

 ノイズキャンセリングはかなり控えめ。地下鉄電車内では走行音、車輪とレールの音 低音部を消去できていません。あまりあてにしないほうが良いでしょう。良く言えば、あくまで音質重視。個人的には本機の音の傾向を気に入っているため、割り切ってノイキャンはオフで運用することが多いです。

 初回FastPairに失敗、再度のペアリングが上手く行かない、ケースLEDが青色に点灯しないなど、若干苦戦しました。ネットに公開しているマニュアルもわかりにくいですが、とにかくケース内側のボタンを、長押しで強制的にペアリングモードと覚えておきましょう。

 装着感は良いです。ただ最初は付け方に癖があって、落ちやすくて戸惑います。まず耳に奥まで突っ込んでから、捻って適正位置にする感じです。

 イヤホンからの操作はタッチセンサー部。ここに取り外しの時に触ってしまい、再生停止が誤作動してしまうこともありましたが、これは慣れの範囲。なお再生停止は1回押し、曲送りは2回押し、騒音除去は長押しといった操作方法は、アプリからの割当変更などには非対応となっています。

 接続安定性はそれほど良くはないようで、駅や街中など人が多い場所で途切れることも。

 この辺り、LDACだと接続安定性が落ちる機器もありますが、本機の問題はその対応コーデック。aptX Adaptiveには対応するものの、LDAC/LHDC/aptX Losslessには非対応なのです。これだけの音を鳴らしてくれるのに、ちょっともったいないです。

 また、一般的には存在するメーカー純正のTWS管理アプリには、特にイコライザーも存在しません。

 最大のネックは価格でしょう。市場想定はなんと約6万3800円!TWSとしては高いです。

 音など含めて基本的にはほぼ同一であるPi7から、ノイキャンOFF時の電池持続時間を4時間から5時間に延伸、接続安定性も向上したマイナーチェンジモデルなのですが、Pi7が価格が約4万円だったことを考えると、その価格差は随分大きいです。明らかに「コスパ(コストパフォーマンス、価格性能比)」は悪いです。

 ただ、個人的な好みで言えば「抜群に好き」。特に広い音場で余韻たっぷりに楽器を鳴らしてくれるので、様々な音楽を聴くのが楽しいですね。特にジャズやクラッシック音楽に浸る時が好きです。

 よく指標となるノイズキャンセリング性能や対応コーデック、使い勝手は大したことありませんし、値上げする分だけそういった仕様・性能の向上は求めたいところですが、音楽を楽しむ本質的な部分では、本機は満足感が非常に高いです。高いなりに買って良かったと心の底から思いますし、今後の製品が楽しみになる一台でした。

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