Qualcommは、秋葉原の音響機器展示会「ポタフェス」にて、Qualcomm S3 Gen 2を活用した無線低遅延音響技術の実証展示を行いました。
Snapdragon S3 Gen 2を搭載したドングルと、Snapdragon S5 Gen 2を搭載したTWS(完全独立型イヤホン)の先行試作機を用いて実証。
既存のaptX Adaptiveもかなり健闘はしていたのですが、では自分がゲームをやる時に使いたいか?といえば、ゲームのジャンルにもよりますが、ガチで勝ちに行く時には使わないかな……といった具合でした。
しかし今回の技術実証展示では、デモ用のFPS(一人称視点射撃ゲーム)をPCで試してみたところ、左クリックでの射撃時から間髪入れずに射撃音が聞こえ、まるで違和感なく使用できました。
USBドングルとTWSの間の遅延は20ms以下、高性能なPCの場合はさらに数msの遅延が乗る形。
なお従来のaptXの遅延は70-90ms程度とのこと。劇的な進化です。
無線ゲーミングマウスの応答はさらに低遅延なので、ガチで勝ちに行くゲーマーにはまだ物足りないかも知れませんが、多くのライトユーザーには満足できるレベルにきているのではないかと思います。
スマートフォンでもドングルを挿し込んで利用は可能。ただUSB・SoCがボトルネックとなりさらに20ms近くの遅延が乗りますので、合計40ms近い遅延。ピアノを弾くデモでは押し込んだ時からほんのわずかなラグがあり、PCと比べればごくわずかに違和感を感じます。
現在採用メーカーを探して売り込み中。ぜひこれを採用した実際の製品が出てきて欲しいところです。