Qualcommは10月26日、生成AIにフォーカスした新たな旗艦SoCの「Snapdragon 8 Gen 3」を発表しました。
すでにSnapdragon 8 Gen 3を搭載したXiaomi 14シリーズは販売を開始しており、その実力を垣間見ることができます。AnTuTu公式が発表した、Xiaomi 14(無印)のAnTuTu 14スコアの平均は199万7000点ほどで、150万点ほどのSnapdragon 8 Gen2を大きく引き離すまさに圧倒的なスコア。バージョンこそ違いますが、数年前まで「60万あればハイエンド」とか言ってたのが懐かしいです。
さて、Snapdragon 8 Gen 3の仕様について触れると、最も高性能なプライムコアのCortex-X4が1基、負荷のかかる処理を担うCortex-A720が5基、高い省電力性を持つCortex-A520が2基という、1+5+2の構成になっています。
GPUは25%の性能向上と25%優れた電力効率をアピールしています。Snapdragon 8 Gen 3の最大のアピールポイントは、2倍の性能強化を果たしたAI処理用のNPUチップ。これまでQualcommはDSPと呼称していましたが、他社と呼び名をそろえてきた形です。このNPUチップにより、デバイス上での生成AIの動作すらサポートします。
ディスプレイは4K60Hz、QHD+で144Hzに対応。外部ディスプレイへの出力では、8K/30fpsやFHD/240fpsに対応しています。
さて、ここで気になるのは、Qualcommが「このメーカーが採用しますよ」と毎年公開しているリスト。Snapdragon 8 Gen 3採用メーカーの中に、今回SHARPが含まれていません。
Snapdragon 8 Gen 2の際は、RedmiやiQOOなどサブブランドも含めた14のブランドが名を連ねていましたが、OPPOサブブランドのrealmeや中国EVメーカーのNIOがリストにないにもかかわらず、結果的にそれぞれスナドラ8Gen2搭載機種を販売していました。AQUOS Rシリーズに7 Gen 3を搭載するのか、MediaTek Dimensity 9000番台を搭載するのか、それとも単に書き損じただけなのか、果たして?