キヤノンは、MR(複合現実)システム「MREAL(エムリアル)」をCP+2024にて展示しました。
MR HMD……と言いたいところですが、本機の特異な点はそのフォームファクタ。両脇のハンドルを両手に持って覗き込むタイプです。これによって被らなくて良い、頭にマウントしなくて良いので、HMDではなくHHDとキャノンは呼んでいます。
なお、両手を使うシチュエーション用に頭部装着可能なオプションも存在するようです。
今回の展示では、立体音響ヘッドホンと組み合わせる形。ヘッドホンをつけて、HHDを覗き込むと、実際の演奏を収録したオーケストラが眼前に現れて演奏してくれます。
頭部についてる変なアンテナ状の物体は、施設側からこれを捕捉してトラッキングするためのものと思われます。利用者が本当にオーケストラの眼の前に居るかのように、オブジェクトと音を合わせます。
手で保持する都合上、長時間の利用には向きません。しかし頭部に装着する部品を最低限とすることで、被ると化粧や髪が崩れるといった問題を最小限にできます。美術館などで部分的に本機による展示を組み込むような用途が考えられます。
怪しいキヤノンのMREAL。ヘッドホンと手に持つ薄型HMDの構成で、眼前に音楽団が出現し立体音響楽しめる。長時間使用し難いが、被らないことで髪や化粧が崩れるのを防げるため、「美術館等の施設で部分的に活用する」には向いている。 pic.twitter.com/qSUP1i7Oyl
— すまほん!! (@sm_hn) February 22, 2024