
Samsung Electronicsが、20型のカラー電子ペーパーディスプレイ「Samsung Color E-Paper」をISE 2026で初披露したようです。SamMobileが伝えています。
20型モデルはA3用紙(297×420mm)と同じサイズで、既存の紙製ポスターやメニュー表をそのまま置き換える用途を想定しています。SamsungのColor E-Paper(EMDX)は13型・25型・32型に加え、屋外向け75型(5K)も含めたラインナップを展開しており、ISE 2026でA3相当の20型が加わって計5サイズ展開になった格好です。
デジタルインク技術を採用しており、画面上の粒子を配置して画像を表示する仕組みのため、一度表示した内容は電力を消費せずそのまま維持できます。静止画表示時の消費電力は0.005W未満(規格上は0.00W表記)とされており、内蔵バッテリーにより1日1回の画像更新であれば最大200日間の連続駆動が可能だといいます。充電端子にはUSB Type-Cを採用しています。
通信機能としてBluetoothとWi-Fiを内蔵、AndroidおよびiOS向けの「Samsung E-Paper」アプリから表示内容を更新・管理できます。複数台を一括管理したい場合は、クラウド型の「Samsung VXT」による遠隔操作にも対応するとのことです。
13型モデル「EM13DX」はA4用紙サイズに近い小型モデルで、解像度1600 × 1200、アスペクト比4:3の画面を備えています。厚さ17.9mm、重量0.9kgと軽量で、棚札やカウンター、ドアサインなどへの設置を見込んでいるようです。筐体はULの検証で再生プラスチック45%と植物プランクトン由来のバイオ樹脂10%で構成しているとされ、Samsungの社内試算では同重量の石油由来樹脂と比べて製造時の炭素排出量を40%以上削減できる可能性があるのだとか。パッケージも紙素材で構成しています。
ちなみに「バイオ樹脂」とは、石油の代わりに植物や微生物由来の成分から作るプラスチック代替素材のこと。今回は植物プランクトンの油分が原料で、要するに海の微生物の力を借りてプラスチックを作る技術です。石油製と比べて製造時のCO₂排出を抑えられるのがメリット。
Samsung Color E-Paperの全ラインナップは以下の通りです。
| モデル | 画面サイズ | 解像度 | アスペクト比 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| EM13DX | 13型 | 1600 × 1200 | 4:3 | A4サイズ相当 |
| – | 20型 | 未公表 | – | A3サイズ相当(ISE 2026で初披露) |
| – | 25型 | 3200 × 1800 | 16:9 | – |
| – | 32型 | 2560 × 1440 | 16:9 | QHD |
| – | 75型 | 5120 × 2880 | 16:9 | 5K / 屋外向け |
Samsungは、Color E-Paperを印刷物に代わるデジタルサイネージとして位置づけており、小売店舗や教室、屋内広告など幅広い領域への導入を目指しています。紙の印刷・配布・差し替えにかかるコストを削減しながら、従来の紙と同じサイズ感をそのまま活かせる点を訴求しているようです。




















