
サムスンは、同社が手掛けるハイエンドXRヘッドセット「Samsung Galaxy XR」を北米と韓国にてリリースしました。価格は1800ドル(約27万円)です。
「Samsung Galaxy XR」は2022年頃から開発の噂があった製品。最初の報道から約3年越しのリリースとなりました。
同デバイスは、本体のみで動作する「一体型」で、SoCは「Snapdragon XR2+ Gen 2」を搭載。ディスプレイ解像度は3552×3840(有機EL)で、付属するコントローラーによる操作のほか、ハンドトラッキングでの操作も可能。重量は545gです。
瞳孔間距離(IPD)は自動調節で、顔の動きを認識するアイトラッキングやフェイストラッキングも実装しています。サムスンによると、RAMは16GBでバッテリーの連続稼働時間は2時間とのこと。ちなみにバッテリーは、外部バッテリーボックスを接続する形式となっています。

「Samsung Galaxy XR」は、Googleが開発したOS「Android XR」で動作し、Samsung One UI XR「スキン」を実装しています。
Google Playも使用可能で、ストアからAndroid向けの2Dアプリ(Netflixなど)をダウンロードできます。最初からいろいろなアプリやコンテンツが使えるのは有難いところです。

そんな「Samsung Galaxy XR」ですが、見た目からも伝わる通り、サムスンが実質的に「Apple Vision Pro」の対抗馬として開発したデバイスと言えます。
ディスプレイ解像度や搭載RAMは同等ですが、驚くべきポイントはその値段。国内では約60万円からの「Apple Vision Pro」に対して、「Samsung Galaxy XR」は約27万円という、約半額の価格設定を実現しています。
もちろん国内販売の際には、価格がさらに変動するでしょうが「Apple Vision Pro」より安価になる可能性は高そう。早めに日本でのリリース時期を教えてほしいですね。
ただ気になるのは、頭部に「固定」するためのパーツが、おでこと後頭部のクッション2つという点。「Meta Quest Pro」も(外部メーカーのオプション無しでは)同方式ですが、コレ長時間着けると、頭が痛くなりがちなんです……。
いまのところオプション製品なども未発表なので、どのように対策するのか。今後のサムスンの動きに注目です。


















