オランダのFairphoneは、ユーザーがバッテリーや部品を交換できる完全ワイヤレスイヤホン「Fairbuds」を発表しました。すでにヨーロッパでは販売を開始しています。
Fairphoneは、ユーザー自らがバッテリーやディスプレイなどの部品交換を容易に行える同名のスマートフォンなどを販売する企業。
同社がかつて販売していた「Fairphone 2」は、現在のOSアップデート期間長期化の流行に先駆けて、2015年末の販売開始から2023年の3月、Android 5からAndroid 10までという、5世代7年間のアップデートをやってのけた過去がありますが、ブログによれば将来のデバイスではさらにサポート期間を延長したいと考えているようです。
FairbudsはそんなFairphone初の完全ワイヤレスイヤホン。価格は149ユーロ(2万4000円)と、TWS(完全ワイヤレスイヤホン)界の最上位とまではいかずとも、価格帯としてはミッドハイレンジに位置するような印象です。
11mmドライバーを採用し、ノイズキャンセリングにも対応。マルチポイント接続により、同時に2台のデバイスに接続できます。バッテリーは本体のみで6時間、ケース込みで20時間と、かなり少なめに感じてしまいます。重量は~5g(正確な重量は記載なし)と、そこまで軽い印象はありません。
Fairphoneとしては当然ながら、合計7つのパーツを簡単に交換できるとアピール。これにはもちろんケースや本体のバッテリー交換も含まれます。バッテリーがヘタっても、これでカバーできるのが大きな利点ですね。
AndroidとiOS向けに、専用のFairbudsアプリを配信中。これによってイコライザーのカスタムやイヤホン本体のアップデートを行います。
先述した通り、価格は149ユーロ、日本円にして2万4000円ほど。4月9日よりヨーロッパにて販売を開始しています。
Fairphone自体はその唯一無二のコンセプトで、日本でも一定の知名度を得ていますが、仮に技適を取得していたとしても、分解時に技適が無効になってしまいコンセプトが完全に死んでしまいそうなところです。