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ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 4 レビュー。完璧で究極のTWS?

 弱点ほぼナシ?

 ゼンハイザーの完全無線イヤホン「MOMENTUM True Wireless 4」を使って3週間ほど経ったので、本記事で紹介していきます。

 お値段、驚異の4万9千940円。お財布には全く優しくない一台です。

MOMENTUM True Wireless 4の特徴

  • 7mm口径のダイナミックドライバーを搭載
  • アクティブノイズキャンセリング(ANC)が進化
  • 新コーデックaptX Losslessに対応
  • イヤホン単体で約7.5時間、充電ケース併用で約30時間使用OK
  • マルチポイント対応
  • 税込4万9千940円

 前作のMOMENTUM True Wireless 3もかなりの完成度でしたが、4でさらにブラッシュアップされました。それに伴い、5万円に届く値段に。気軽に人におすすめできるような製品ではありません。

MOMENTUM True Wireless 4の外観

 付属品は以下のとおり。

  • USB Type-Cケーブル
  • イヤーピース(XS/S/M/L)
  • イヤーフィン(S/M/L)
  • クイックスタートガイド

 充電ケースは前作同様、ファブリック素材が使われています。指紋や傷が目立ちにくい上に高級感もあるので、個人的には気に入っています。その分、他の充電ケースと比べると厚みがありますね。

 正面にはType-Cポート。本モデルはワイヤレス充電にも対応します。

 MOMENTUM True Wireless 4本体。光沢感のあるメタリックカラーで重厚感を醸し出しています。イヤホン本体はノズルが少し短いく、くびれのある設計です。耳の形によっては装着した時に隙間が開くかもしれません。

MOMENTUM True Wireless 4の音質

 約5万円の音質はどんなもんか?とハードルが上がった状態で聴いてみましたが、その価値はあるのかなと感じます。

 前作も素晴らしい音の表現でしたが、本作ではより低音の深みや美しさにこだわったチューニングがされていると思いました。ベースやバスドラムのアタックよりも、一つ一つの楽器の輪郭をより鮮明に表現しています。低音域の改善が自分の中では顕著に感じました。

 また音場の広さも特徴で、隅々に響き渡る音楽が聴いていてとても気持ちが良いです。ゼンハイザーの完全無線イヤホンはモニターライクな音の特徴がありましたが、最近ではオールジャンルの音楽との相性が良くなり、モニタースピーカーに近い印象。

 MOMENTUM True Wireless 4は「サウンドパーソナライゼーションモード」という自分好みの音に最適化してくれるモードがあります。もっと低音を鳴らしたり、もう少しボーカルを強調したりといった調整をしてくれるので、適用すると音が結構変わるんです。自分の場合、より音の表現が丁寧になり聴きやすくなりました。

ANC(アクティブノイズキャンセリング)

 ANCは前回より向上しているのがはっきりわかります。前作だと、その当時使用していた、ANCで定評のある「SONY WF-1000XM4」と比べて性能差がありましたが、今作のMOMENTUM True Wireless 4であれば同等か若干上回っていると感じました。

 全体的に遮音性が向上しており、幅広いシーンで雑音をカットしてくれます。地下鉄の車内などの複雑に交錯するノイズ環境で特に力を感じました。耳への圧迫感は少ないですし、ANCへの切り替えも瞬時にできるので、使い勝手も良いです。

外音取り込み

 ANC同様、外音取り込み機能も前作より進化しています。前作は「サーッ」というホワイトノイズが気になりましたが、だいぶ軽減された印象。ゼロではありませんが、普段使っている時は全く気にならないです。

 ただ、風切り音が気になりました。普通に歩く時でも少し風が吹いていると収音され、「ボッボッ」という感じで聞こえるので、そこは微妙です。

操作

 ハウジング部分にタッチセンサーが備わっています。操作方法は以下のとおり。

  • 再生/停止:L or R側を1回タップ
  • 曲送り:R側を2回タップ
  • 曲戻し:L側を2回タップ
  • 音量UP:R側を長押し
  • 音量DOWN:L側を長押し
  • ANC:L側を1回タップ
  • 外音取り込み:L側を3回タップ
  • 音声アシスタント:R側を3回タップ
  • ペアリング:LとRを同時に長押し

 操作の割り当ての変更は幅広くでき、着信の応答以外変更可能です。

 ただ、タッチセンサーの感度が良すぎる気がしていて、少しでも触れると反応してしまいます。幸い、タッチセンサーのON/OFFを切り替えられるので筆者は普段はOFFにしています。

通話品質

 通話品質は前作から変わっていないか、若干下がった?気がします。こもりがちに聞こえてしまい、通話相手から声が聞き取りづらいとの指摘がありました。前作の方がよりクリアで解像感高めなイメージ。

 ここはフォームウェアアップデートで改善して欲しいポイントです。

マルチポイント

 筆者からすると、マルチポイントに対応していないイヤホンは買う気が起きません。2台までのデバイスに接続でき、デバイス同士でシームレスな再生切り替えができます。

 PCとスマホに接続しておけば、PCで音楽を聴いている途中にスマホで動画を見たくなった際、瞬時に出力先が変わるので、いちいち設定を開いて切り替える必要がありません。

 慣れるとマルチポイントなしでは完全無線イヤホンが使えなくなるレベルで便利なので、まだ使ったことがない方は試してみてください。

総評

 前作と比べて、以下の点が進化していると感じます。

  • ANCがやっとハイエンド機に追いついた
  • 低音の表現がよりリッチに
  • 外音取り込みがより自然に

 その他は前作と比べて劇的に変わっているという印象はありませんでした。通話品質に関しては残念でしたが、支障をきたすほどではなく許容範囲。

 ANCはだいぶ向上しましたが、「SONY WF-1000XM5」や「Bose QuietComfort Ultra Earbuds」と比べると差はあります。最高クラスではないので、あまり期待しすぎるとガッカリするかもしれません。

 総合的には他のハイエンド機よりも満足感は高く、予算に余裕があるならおすすめしたい一台です。ぜひお試しを。

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