ソニーのノイズキャンセリング技術の真骨頂ともいえる1000Xシリーズ。現在は耳を覆うヘッドホンタイプのWH-1000XM5と完全ワイヤレスイヤホン型のWF-1000XM5の2種類を展開していますが、登場から1年半以上経過したWH-1000XM5に関しては後継機の登場を待ちわびているユーザーも少なくありません。
ソニーのオーディオ関連製品に強いThe Walkman Blogもそういったユーザーからのメールやメッセージを多く受け取っているようで、WH-1000XM6が現在どういう状況なのかを紹介しています。
結論から言ってしまうと、WH-1000XM6の概要をつかめるリークや認証情報は一切なく、The Walkman Blogも他機種の傾向からこうなるかも、といった漠然とした予想しか出せていないのが現状です。
まずは「いつ出るの?」という点に関して。WH-1000Xシリーズはここ3世代ほど2年ごとに新製品を発表しており、その流れを継承するならWH-1000XM6は今年発表される見込みです。
しかしWH-1000XM3までは1年ごとに新製品が登場しており、またソニーの重低音を強化したミッドレンジのヘッドホンである「WH-XB910N」を例に挙げると、先代のモデルサイクルは2年であった一方で、すでに認証にも登場している未発表の後継モデル「WH-ULT900N」とのブランクは3年ほどになるとのこと。これがソニーのヘッドホンモデルのモデルサイクルの変更を示唆しているのかもしれない、と伝えています。
さらに現時点で、WH-1000XM6は現時点でどこの認証Webサイトにも登録されていないとのこと。しかし少なくともアメリカFCCの認証は申請の1~4か月後に公開されるため、現時点で認証を通過していないからと言ってWH-1000XM6の販売が延期されるといったことを示しているとはいえないとしています。
なお、WH-1000Xシリーズの傾向として、FCCに認証情報が登場してからお披露目されるまでの期間は3か月前後が多く、仮に近いうちにFCCに掲載された場合は、今夏にリリースされる可能性があるとのこと。
次にデザインや機能性に関してですが、これも確かなことは言えません。The Walkman blogは、現行のヘッドバンドのデザインは耐久性に不安があるとして、ヘッドバンド周りのデザインの変更を期待しているとしていますが、これに関しては完全に願望であり、何かの情報に基づいたものではありません。
その反面、機能面では大きな変化がみられるかもしれない、としています。
WH-1000XM5ではMediaTek MT2822チップを採用していたものが、これ以降に登場したWF-1000XM5や今後登場するLinkBuds 2はMT2833を採用しており、WH-1000XM6も新しいチップを採用するのではないかとしています。
これによってノイズキャンセリング性能の向上が期待できます。現行のWH-1000XM5は周囲の雑音の強さによってノイズキャンセリング性能を自動で調整する機能がついていますが、あまり切り替えの制御がスムーズではなく不満であったため、ここは改善していてほしいところです。