デジタル機器メーカーNothingが新型ワイヤレスイヤホン「Ear」と「Ear(a)」を販売しています。この製品はChatGPTを呼び出し、いつでもAIチャットボットを利用できるように設計されていることで話題を呼んでいます。
まずは上位製品である「Ear」について解説していきましょう。11mmダイナミックドライバーを搭載した「Ear」は、デザインこそ前作の「Nothing Ear (2)」のそれを引き継いで入るものの、その内部は「再設計」。
振動板の素材はより可動域の大きいセラミック。Bluetooth規格は5.3、コーデックはAAC、SBC、LHDC 5.0の他、LDACにも対応しています。LDACでは最大速度990kbps、最大24ビット/96kHzの周波数で送信します。
アクティブノイズキャンセリングは最大45dB、さらにNothing X アプリの設定で周辺環境に合わせたキャンセリングレベルを自動調整する機能も搭載。連続再生時間は最大ケース込みで40.5時間としています。
ケースは無線充電に対応します。
次に、廉価版の「Ear(a)」。こちらは振動板の素材がセラミックではなくPMIとTPUになっていますが、ドライバー径は「Ear」と同じく11mm。Bluetooth規格は5.3、対応コーデックはAAC, SBC, LDACというラインナップです(LHDC 5.0には非対応)。アクティブノイズキャンセリングは、「Ear」と同じスペックになっています。連続再生時間はバッテリー込みで最大42.5時間。ケースは無線充電非対応。
なお、どちらの製品もデュアル接続に対応し、IP54防塵・防水規格(イヤホン本体)を有しています。そして、スマホと接続することにより音声でChatGPTを利用することが可能です。
音質に関しては、やはりセラミック素材を使用している上位版「Ear」に軍配が上がるはずですが、それ以外の機能面で廉価版「Ear(a)」は「Ear」に肉薄している印象が見受けられます。そんな両製品の価格は、上位版「Ear」が2万2800円、廉価版「Ear(a)」が1万4800円となっています。