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ROG Phone 8 ハンズオン。上位モデルはノートPCから技術採用

 ASUSは、ゲーミングスマートフォン「ROG Phone 8」シリーズを正式発表しました。発売日は5月17日。現在予約受付中です。

 今回のROG Phone 8シリーズは3機種。外観上の差異は背面。ベースとなる無印モデルは七色に光るRGBライト「Aura RGB」を搭載、「Pro」「Pro Edition」は様々な文字を多彩に表示できる「AniMe Vision」を搭載します。

 また、「Pro」「Pro Edition」は黒一色に対して、「無印」はグレーも選択可能。

Aura RGB搭載 ROG Phone 8 無印

同 グレーのカラバリ、めっちゃ暗いグレーを想像すると驚く

前モデルと比較すると、AniMe Visionの方が周囲に溶け込んで自然。ノートPCのROG Zephyrusの機能を応用したとのこと。

 このように「無印」と「Pro」「Pro Edition」の間には大きな外観上の差異が存在しますが、「Pro」「Pro Edition」は同じです。「Pro Edition」は単にスペックが最上位というだけです。実行24GBメモリを搭載します。

 手にした時の感触として、「随分と印象が変わったな……」と思いました。やはりその厚み。前モデルROG Phone 7までと比べて、大幅に薄型化を達成しているからです。やはり内部冷却機構等がギッシリ詰まったがゆえの重さは感じるとはいえ、重鈍だった従来機種と比べるとかなり軽いです。

 ただ前機種の「画面内にゲーム表示を遮るインカメラが無く、ベゼル内にインカメラと左右非対称フロントスピーカーを搭載した」という美点から、ゲーミングスマホとしては明確に後退。本作では、画面内の上部中央にインカメラを配置。さらに下部スピーカーも底部へと移動しています。この点については「日常の使い勝手を優先し、狭額縁化・薄型軽量化を優先した」といいます。

 注目機能がバックグラウンドモード。ゲームを終了させずにバックグラウンドで動作させ続けます。これ、けっこう便利そうですね。

 音響面、スピーカーは会場の騒音ゆえに正確である自信はありませんが、スマートフォンとしては十分迫力はあると思うものの、iPhone Pro Maxを超えるようなスマホ界でもトップレベルだった従来機種のスピーカーと比べると、やや劣後する印象を受けました。ただ薄型化してもなお、多少の騒音でもしっかり聞こえる音量音圧は確保していることは申し添えます。

 インカメラは、レンズは超広角のRGBW方式の撮像素子で、画質を確保し、画角切り替えも可能だと謳います。

 ただゲーマーにとってインカメラはゲーム内の各種オブジェクトを遮るばかりでほとんど邪魔であるというのはよく理解してか、「黒帯でインカメラを丸ごとゲーム描画領域から除外する」という設定があるのはもちろん、他機種ではあまり見られない「中央寄せで左右非対称に黒帯表示」もあります。黒帯部分はタッチ領域からも除外することで誤動作防止処理を入れているとのこと。

 本作はIP65/IP68の防水防塵に加えて、FeliCaにも対応します。ゲーミングスマホとしては偉業ですね。

 UDC(アンダーディスプレイカメラ)を搭載したREDMAGIC 9 Proの方が良いのでは?と思いますが、REDMAGIC 9 Proは本体に冷却ファンを搭載したため防水機能はありませんし、FeliCaもありません。なので2台持ちを強いられてしまう人が多いでしょう。

 しかしROG Phone 8なら、防水防塵とFeliCa対応なので1台持ちで生活できます。そしてROG Phoneシリーズ自体、元々AeroActive Coolerなどの強力な外部周辺機器を装着することで、初めて真骨頂を発揮するゲーミングスマホです。であれば、ROG Phone 8を一台持ちして、別途外部周辺機器も持ち歩くようなスタイルの方がしっくり来る人もいるでしょう。REDMAGIC 9 Proの内部冷却よりも、大型クーラーとペルチェ素子を使ったAeroActive Coolerの方が強力ですし、他にもコントローラーアクセサリーKunaiも用意されます。

 こう考えると、ゲーミングスマホの中で選択肢が存在することになりますし、従来のゲーミングスマホではリーチできなかった層にもアプローチできるので、なかなか悪くない挑戦なのかもな、と感じました。

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