コダマでしょうか?違います。
シャープは新製品AQUOS R9に関する記者向けのイベントを開催、そのデザインの採用に至る経緯を解説しました。miyake design代表の三宅一成氏が登壇。シャープ側からは通信事業本部デザインスタジオ部長の川充雄氏が参加しました。
シャープのAQUOS R9のデザインを担当したのが三宅デザイン。今回引き受けたことについては、以前からやりたいプロジェクトだったので嬉しい限りだとのこと。
むしろ、なぜシャープは三宅デザインに発注してきたのかと三宅氏が逆質問すると、シャープ川充雄氏は、まず新機種を世界に通用する日本からのブランドにしたいと考え、それにはブランディングを理解してデザインすることが重要で、多くの人がスマホを使い画一化する状況で、あたたかみ・優しさを感じる三宅デザインに共感できたことを挙げました。
依頼する前までのシャープのスマホのイメージを問われると、三宅氏はあくまでテレビの印象が強かった、スマホはハイスペック機能を素直に落とし込んでいるなという印象だったと吐露。
コンセプトの情緒的価値。多くの人が使い、日常生活で24時間持ち歩く身につけるスマホ。人にどう影響し、関わるかを考えた時、ハイスペックよりも、親近感をどうデザインに落とし込むかを考えていったのが情緒的価値だといいます。
仕事柄、インテリアを雑誌やWebで見ていて、感じの良い写真ほど家電や電子機器は写ってない。そういうシーンをスタイリングする人や雑誌を見る人が、家電や機器が感じの良いものに写ってないのではないかと前から思っていたと考えていたそうです。ぽんとスマホを机上に置かれたときに違和感がない、邪魔しない、感じの良いものを作っていくことが情緒的価値に繋がっていくとの考えを披露しました。
そんな情緒的価値を反映する自由曲線と称するカメラ突起のデザイン。外の形があってそれに合わせて四隅やセンターを揃えていくのが王道デザインですが、それをせず、自由な丸でも四角でもない、ちょっとだけ横長な形。カメラの中心を揃えずにランダムに配置、何かに沿っていくのではなく感覚的に決めていくことで人に近くてゆるい、崩した親近感を作ったとのこと。
なお、カメラデザインはネット上では「可愛い」「アニメキャラに似ている」などの評価があったことについて、こうした反応は確認しており、「歓迎してます(笑)」と笑顔。前述した発想・経緯でデザインしており、もちろん似せようとした意図はないものの、言葉にすると伝えやすい・説明しやすいので、何かにたとえてくれるのは良いことだとネット上での評判を好意的に受け止めました。
AQUOS R9、コダマやん https://t.co/wEWADZcCNK pic.twitter.com/THxq2r9uF4
— 鮪愛好家 (@Gingalingo) May 8, 2024
千と千尋の神隠しに出てくるこだま
かと思った。シャープ、AQUOS R9発表!Leicaカメラ、初のベイパーチャンバー、史上最大スピーカー、スナドラ7+Gen3 https://t.co/6945WNAdRi @sm_hnから
— PinGridArray370 (@370PinProcessor) May 8, 2024
新しいAQUOS、ラピュタの巨神兵みたいでちょっとかわいい pic.twitter.com/kgBBGy5wzo
— やまぴた (@game___zanmai) May 8, 2024
AQUOS R9
AQUOS wish4もののけ姫のこだまに見えますね
あとボトムズ今までに無い感じで、良いとは思います✨#AQUOS#SHARP#ミニマリスト#QOL向上 pic.twitter.com/XeMjsNddMa
— ピタ♂アラフォーQOL向上計画✨ 目指せサイドFIRE (@pitablog2022) May 9, 2024
なお、このデザインの決定までには紆余曲折があったようで、当初は社内でも賛否両論があったとのことです。しかし、最終的にはこのデザインが採用され、プレゼンから製品化まで基本的なイメージは変わっていないそうです。
シャープはこの機会にAQUOSブランドの再定義を図っており、通常の定番色は白と黒であるところを、新しいメッセージを込めて珍しいグリーンを採用したとのこと。これはインテリアからインスピレーションを得た色調で明度彩度もこだわっているそうです。
シャープはAQUOS R9のデザインに込めた思想や狙いを詳しく解説し、ブランドの新たな方向性を打ち出しました。従来の機能重視のアプローチから、より感性的で生活に溶け込むデザインへの転換を図る意欲が印象的でした。
筆者としては、有機的で変わったカメラデザインは海外他社に見られる最新トレンドなので、そこは波に乗れそうで良いのかもしれないと思う一方、写真を撮るのに適した本体中央カメラ配置で、ライカらしさを強調したAQUOS R proシリーズの従来デザインと立ち位置を考えると、もし今後また出てくるかもしれないLeicaコラボの最上位ハイエンドまでこのデザインに変わってしまうとすると、ちょっともったいないような気もします。実際、これまでのデザインも評判は良かったそうです。これについては今後の機種についての言及は控えるとしつつも、製品ごとに変わる可能性自体は否定はしませんでした。今後の製品デザインに注目したいところです。
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