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最新防音マイク「mutalk 2」!初代のネガを徹底的に潰して高音質化を達成

 喫茶店で仕事の電話も、賃貸でメタバースも!

 株式会社Shiftallは、最新の防音マイク「mutalk 2」を7月頃に発売しました。希望小売価格は税込み1万9900円となっています。この新モデルについて取材しました。

 このマイクは、周辺と内部を物理的に遮ることで遮音するという発想の防音マイクです。ソフトウェア処理ではなく、ハードウェアでの防音です。

 筆者は初代モデルを使用していて、「喫茶店や新幹線で通話できる!」と感動していたものの、肝心の音声の品質はそれほど良くないなぁと感じていました。

ちなみに防音性能は初代の時点で既に良好。特に新幹線だと、周囲の音をマイクが拾わせないどころか、周囲に音が少し漏れても走行音で掻き消されるので最強の利用シーン。

 そんな中、登場した新モデル mutalk 2 ですが、なかなか音質良かったです。初代のネがの多くを解消したモデルとなっているからです。

左:筆者のmutalk(初代)、右:今回取材で試用したmutalk 2

 初代だと「水泳か?鼻詰まってるのか?」みたいなヴェールが掛かってる感じがあったのですが、それがかなり無くなりましたね。わりと普通のPCのマイクに近いような水準に近づいたのではないかと思います。

 ノーズパッドが新型となっており、よりしっかりと周囲と口元を遮断し、鼻声の解消に一役買っています。ノーズパッドの2つの穴はそれぞれが吸気と排気を担っており、構造も見た目もさながらガスマスクです。

 基本的な筐体形状に関してはそのままなので、このノーズパッドは初代にもmutalk 2にも使えるものとなっています。

 基板を大幅に刷新したほか、マイクの種類も変更。さらに、初代では裏側に配置されていたマイクを、口元に近い位置に変更。これがクリアな高音質の秘訣です。

スポンジは純粋に吸湿部品。唾液を吸い取る衛生面での機能。洗ったあとはよく乾かして戻す。

マイク自体だけでなく、マイクの配置も変更。初代(右)では裏側に配置。対してmutalk 2(左)では、ピンクの円の位置にマイクを配置。吸湿よりも手前。口元にぐっと近くなった。

 改善したのは音のクリアさ、だけではありません。遅延も大きく短縮しました。大きく効いてきたのは、USBドングルの採用です。これにより高音質且つ低遅延の無線伝送が可能になったのです。初代の音質面の制約は、Bluetooth規格による要因も大きかったので、ボトルネックが解消された形に。

無線はBluetooth または 2.4GHz帯。PCはもちろん、USB Type-C対応のスマホと有線接続での利用も。

 実際、無線mutalk2と有線マイクとで聴き比べてみましたが、ほとんど気にならないレベルでした。自分の声が自分の耳にかえってくるというテストなので、遅延が大きければ、遅延由来の気持ち悪さがあるはずですが、それが小さかったです。「バ美肉」などで自分の声を変換する人は、うまく変換できているかを確認しながら喋り続けるので、この遅延が大きいと致命傷に。その遅延が小さいのは恩恵が大きいと言えるでしょう。

 こうした音質対策が功を奏しており、「鼻詰まりしたような感じや遅延で使えなかった……」ということがなくなります。実際ビジネス向けに留まらず、より音質の重要度の高いクリエイターも購入している例があるそうです。

 色展開については、初代は白1色、mutalk 2は黒1色という質実剛健さがあります。

MeganeX Lighthouseアダプタ装着時+mutalk 2。押井守のケルベロスサーガのプロテクトギアみがある

 これはユーザーのニーズを踏まえて決定しているそうです。というのも、外で使うビジネスユーザーにとっては黒色の需要が強い一方、自宅で使う個人ユーザーは使っている様子を誰かに見せるわけでもないので、何色でもいい、そう考えて黒色に決定したそうです。なるほどね。

 ビジネス向けといえば、下に向けるとマイクをミュートにする機能。会議通話のユーザーにとっては非常に便利な機能である一方、それ以外のメタバース等での用途では、誤作動の原因となってしまいます。この機能は制御ソフトでオフにできます。

 遮音する原理上構造上仕方ないのですが、呼吸音を少し拾ってしまうようになったのは弱点かもしれません。これについては制御ソフトや、NVIDIAのグラフィックボードのAIノイズキャンセリングを用いて呼吸音をカットする方法があり、これで解消可能とのこと。

 ちなみにVRChatなどのメタバースでグラフィック性能をギリギリまで活用するような場面では、グラフィックボード側の機能を使うことがネックになり重くなってしまうことは考えられます。その場合はOBSのノイズキャンセリングなど、CPUで処理する騒音除去機能を用いるといった対策が考えられそうです。なお、本機で歌を歌う場合には、ノイズキャンセリングをオンにしていると音の余韻の部分が切れてしまうので、そういった用途ではオフにすることになるでしょう。

 高音質化と低遅延化によって、様々な用途でより使いやすくなった順当進化モデルと言えそうです。

 余談ですが、歌い手の用途として、闘病中の歌手の串田アキラさんが、入院中に初代mutalkを使用されていたようです。

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