Xiaomiは、Redmiブランドとして旗艦レベルのパフォーマンスを持つ端末、Redmi K70 Ultraを7月に発表しました。Redmi Kシリーズらしい、高いコストパフォーマンスを誇るフラッグシップキラーとしての強さも健在です。
パフォーマンス
Redmi K70 Ultraは、性能重視のスマートフォンとして、4nmプロセスで製造されたMediaTek Dimensity 9300+を搭載。AnTuTuベンチマークスコアは238万点をマークしたとアピールしており、Androidスマートフォンとしては最高峰のパフォーマンスを実現します。
さらに、描画機能を補助するためのD1チップを搭載。Redmi K70 Ultraの1.5K解像度のディスプレイを快適に動作させるため、フレームレートの補間やアップスケーリングを行い、ゲーム時の消費電力を15%近く削減させることができるようです。
また、次世代の3DVC冷却を搭載したと謳っており、SoC周辺の温度が従来モデル比で3℃ほど低下したことをアピールしています。
メモリは12GB、16GB、またはスマートフォン用のメモリとしては世界最大容量の24GBから選択でき、ストレージは256GBと512GB、そして1TBから選択可能。
ディスプレイ
ディスプレイは、6.67インチでFHD+(2712×1220)の有機ELを採用。リフレッシュレートは144Hzに対応しています。全白輝度(画面全体を白く光らせた時の輝度)は1600nit、局所的なピーク輝度は4000nitを達成し、強い日射下でも快適に利用できます。
ディスプレイの強化ガラスとして、Redmiブランドとしてははじめて「小米龙晶玻璃(シャオミドラゴンクリスタルガラス)」を採用したことをウリにします。
ハードウェア
背面カメラは、5000万画素で1/1.56型のIMX906をメインカメラに据え、800万画素超広角カメラと200万画素マクロカメラを搭載。処理性能重視なスマートフォンなだけあって、カメラはさすがにコスト控えめです。インカメラは2000万画素。
バッテリー容量は一般的なスマホより一回り大きい5500mAhで、120Wの急速充電に対応しています。満充電までにかかる時間は24分と、容量が大きい分、他のXiaomi製スマホよりも時間がかかっています。
また、1000回の充電サイクル(100%分のバッテリーを消費して充電するのを1回とカウント)後においても、新品時のバッテリー容量の90%以上を確保できるとアピールしています。
IP68規格の防水防塵に対応。Redmi K○○ Ultraシリーズは、中国国外ではXiaomi ○○T Proとして販売しているため、ちゃんと防水防塵を備えて日本市場への投入対策も行っているとも受け取れます。
デザイン
カラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、ブルーの3色展開です。本体側面は金属フレームで構成されており、Xiaomi 14/14 Proと同じように、本体の正面と背面を独自のシャオミドラゴンクリスタルガラスでカバーしています。
個人的には、側面のデザインや質感はかなり良いとは思うのですが、その一方で2×2の正方形に並べられたカメラとLEDを強調させるデザインは、どうしても好きになれません。いっそPixel 9 Pro Foldのようにしてほしいとさえ思います。
また、ランボルギーニブランドを身にまとったChampion Editionを用意。オレンジとグリーンの2色を用意しており、別途特別な充電器やケーブルにケース、外箱が付属します。
価格
Redmi K70 Ultraの価格は、最も安価なメモリ12GB/ストレージ256GBモデルが2599元(5万2900円)からとなっています。
Redmi K70 Ultra Champion Editionは、狂暴な運動性能を備えるランボルギーニの名を借りるにふさわしい、メモリ24GB/ストレージ1TBのみの構成となっており、価格は3999元、日本円にして8万円ほどとなっています。
OS | Android 14 (Xiaomi HyperOS) |
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SoC | Mediatek Dimensity 9300+ |
メモリ | 12/16/24GB |
容量 | 256/512GB/1TB |
画面 | OLED 6.67型 1220×2712 最大144Hzリフレッシュレート |
カメラ | 5000万画素メイン+800万画素超広角+200万画素マクロ |
インカメラ | 2000万画素 |
電池 | 5500mAh 120W有線充電 情報なし |
寸法 | 160.4×75.1×8.4mm 211g |
5G | 情報なし |
LTE | 情報なし |
3G | 情報なし |
その他 | IP68防水、指紋認証(画面内)、ステレオスピーカー、NFC、赤外線ポート |