中国vivoのサブブランドiQOOは10月30日、新作となる「iQOO 13」を発表しました。
同シリーズはハイスペックなゲーミングスマホでありながら、カメラをはじめとするその他仕様も妥協せず、かつコストパフォーマンスにも優れている点が特徴。今回のiQOO 13も、前期種からしっかりとスペックアップが図られた魅力的な機種に仕上がっています。特にバッテリー回りの進化は注目です。
デザイン
iQOO 13のデザインは、基本的には先代を踏襲しつつ、細部に変化が見られる形になっています。4つ角がやや丸みを帯びた正方形型のカメラデザインはそのままに、先代では「100x(最大100倍ズーム)」と記載されていたところにLEDフラッシュが配置。トリプルカメラではあるものの、まるで4眼のような見た目です。
そしてカメラ突起のフレーム部分には、ゲーミングスマホらしく発行するギミックが搭載されました。「脈拍(脉冲)・呼吸・心拍(心跳)・フロー(流光)・跳躍(跃动)・フライホイール(飞轮)」の6パターン×12色ということで、72通りもの組み合わせが用意されていることになります。
この光効果はゲームプレイ時だけでなく、日常生活でも利用可能。着信やメッセージ通知、充電時などの一般的なシナリオで、よりパーソナライズされた楽しい生活体験を提供できるとしています。
バッテリー性能
iQOO 13で進化した点として特筆したいのがバッテリー。iQOOのスマホはデュアルセルタイプのバッテリーを搭載することで大容量を実現しているのが特徴でしたが、iQOO 13はその中でも群を抜いている6150mAhバッテリーを搭載。先代iQOO 12は5000mAhだったので、その伸び幅、やりすぎです。
これだけの特盛バッテリーを抱えていながらも、先代とほぼ変わらないサイズ感、重量も微増程度に抑えているのだから驚きます。薄さに関して言えば先代を凌駕する8mm以下を実現しているほど。競合各社ぜひ見習ってほしい技術力です。
急速充電は引き続き最大120Wに対応。30分でフル充電が可能としています。SHARPのAQUOSシリーズで言うところの「ダイレクト給電」にも対応しているので、充電しながらでのゲームプレイでも熱くならず、バッテリー寿命も長持ちするとのことです。
スペック
iQOO 13は、先日発表されたばかりのSoC「Snapdragon 8 Elite」を搭載。ゲーミングスマホらしく、処理性能にも抜かりはありません。前世代と比べてパフォーマンス45%UP・消費電力44%カットと、大幅に性能が向上しています。
公式サイトによれば、iQOO 13のAntutuベンチマークスコアは315万9448点。ぶっちぎりの高性能で、ゲームも快適にプレイできること請け合いでしょう。
さらにiQOO 13は、自社開発の独自ゲーミングチップ「Q2」も搭載。2K+144FPS の高解像度・高フレームレートの同時実行にも対応しており、遅延をほぼ感じさせない高品質なゲーム体験を実現したと謳います。
放熱部品にあたるベイパーチャンバーも、iQOO史上最大サイズ。前世代と比較して17%もの大型化に成功しており、より効率の良い熱放散が可能となっています。
ディスプレイ
ディスプレイは、6.82インチのAMOLEDディスプレイ。解像度は2K(3168×1440)で、リフレッシュレートは最大144Hzです。先代iQOO 12のディスプレイは6.78インチだったので、より大画面化が図られています。
長時間ゲームをプレイすることも想定して、ディスプレイは目への負担も考慮。最大2592HzのPWM調光や独自のアイプロテクションモード等、ハード・ソフトの両面から目を保護する設計になっているとのこと。テュフ ラインランドをはじめとする各種機関の、視覚保護に関する認証も取得しています。
カメラ性能
iQOOのスマホは、ゲーミング用途をメインとしていながらも、高性能なカメラを備えている点も魅力。iQOO 13も例に違わず、OIS搭載5000万画素メイン+5000万画素望遠+5000万画素超広角という必要十分な3眼構成です。望遠カメラは4倍ロスレスズーム相当かつF値1.85という明るめのもので、最大で30倍のデジタルズームに対応します。
一方で、先代iQOO 12のカメラ構成がOIS搭載5000万画素メイン+OIS搭載6400万画素光学3倍ペリスコープ望遠+5000万画素超広角だったことを踏まえると、特に望遠カメラでスペックダウンが見受けられることは確か。最大ズーム倍率も100倍→30倍へとだいぶ低下していることから、遠景の撮影をしたい場合にはやや注意が必要です。とはいえ、~10倍くらいまでであればiQOO 13も問題なく鮮明な写真を撮影できるでしょう。
カラー・寸法
iQOO 13はグリーン・グレー・ブラック・ホワイトの4色展開。先代にあったレッドはオミットされ、新たにグリーンとグレーが追加された形です。
従来機種に引き続き、ホワイトは「レジェンドバージョン(传奇版)」として、BMW Motorsportとのコラボモデルとなっています。背面には青・黒・赤3色のロゴ付き。
またiQOO 13はカラーによって寸法が若干異なっており、ブラックのみ他より薄いバックカバーを備えていることで、厚み・重量の点で優位性がある様子。見た目からはほぼ違いを感じませんが、0.14mほど薄型、6gほど軽量となっているようです。
- ホワイト・グレー・グリーン:163.37×76.71×8.13mm、213g
- ブラック:163.37×76.71×7.99mm、197g
発売日・価格
iQOO 13は、10月30日の発表時点から中国国内での予約受付が開始。公式ストアによれば、11月10日までに発送予定となっています。なお、現時点で日本での発売は予定されておりません。
メモリ・ストレージ容量の各バリエーションのおける、それぞれの価格は以下の通り。
- 12GB/256GB:3999人民元(約8万5497円)
- 12GB/512GB:4499人民元(約9万6187円)
- 16GB/256GB:4299人民元(約9万1911円)
- 16GB/512GB:4699人民元(約10万463円)
- 16GB/1TB:5199人民元(約11万1153円)
スペック表
OS | Android 15 (OriginOS 5) |
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SoC | Snapdragon 8 Elite |
メモリ | 12GB/16GB |
容量 | 256GB/512GB/1TB |
画面 | 6.82型 (3168×1440) |
カメラ | OIS搭載5000万画素(広角) 5000万画素(望遠) 5000万画素(超広角) |
インカメラ | 3200万画素 |
電池 | 6150mAh |
寸法 | ホワイト・グレー・グリーン:163.37×76.71×8.13mm,213g ブラック:163.37×76.71×7.99mm,197g |
5G | n1/n3/n5/n8/n28A/n38/n40/n41/n77/n78 |
LTE | TD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41 FDD-LTE:B1/B2/B3 /B4/B5/B7/B8/B18/B19/B26/B28A/B66 |
3G | B1/B2/B4/B5/B8/B6/B19 |
その他 | 最大120W急速充電,IP69+IP68防水防塵,カメラ部発光ギミック |