GoogleはGeminiと通話形式でやり取りできる「Gemini Live」をAndroid・iOSで利用できるようにしていますが、次はPC版のGoogle Chromeでも使えるようになるかもしれないようです。Android Policeが伝えています。
伝えられたところによれば、Chromeの開発版において、タブの右上に感嘆符アイコンが表示されるようになったとのこと。現時点ではうまく動作しないものの、ソースコードを読み解くとここにGemini Liveが利用できる画面が搭載される可能性が高いと言われています。
これは、このボタンに関連するプロジェクトのコードネームが「Gemini Live In Chrome」から頭文字をとっていそうな「GLIC」であることや、このGLICプロジェクトがマイクや位置情報の権限を必要としている点などを理由にしているそうです。
The new button in Chrome’s tab strip now opens a floating panel, although it is not yet possible to interact with this panel; after digging deep into Chromium Gerrit and based on the codename, I am 99% sure that this feature is… Gemini Live for Chrome: https://t.co/OP1jBOep2s
— Leopeva64 (@Leopeva64) November 16, 2024
またGemini Liveの画面はフローティングウィンドウとして動作するそうで、専用の設定メニューや簡単に起動できるホットキーなどを用意する可能性が高いとのこと。これによって、おそらくはChromeをインストールしただけで簡単にGemini Liveによる通話形式のやり取りが行えるようになりそうです。
競合に当たるMicrosoft Edgeはかなり早い段階からBing AIの組み込みをアピールしており、Copilotボタンを搭載してきましたが、Chromeもある種似たような行動に出たと言っても過言ではないでしょう。
Gemini Liveは音声の品質こそ競合となるChatGPTのAdvanced Voice Modeに劣りますが、なんと言っても無料なのが非常に太っ腹。Chromeとの深い統合で、Webページの内容を読み込むとかしてくれれば、日常生活におけるAIの利便性も分かりやすく向上するかもしれませんね。今後が楽しみです。