Qualcommが他社に先駆け次世代プロセッサの最初の一歩を踏み出しました!
Qualcommの自社製ARM互換携帯電話向けデュアルコアチップセット”MSM8960″を搭載した開発機(MDP)によるベンチマーク結果がAnandtechにて公開されました。
今回計測に利用されたQualcommの開発機(MDP)のスペックは以下の通り。
OS | : | Google Android 4.0.3 |
SoC | : | Qualcomm Snapdragon S4 MSM8960 |
├CPU | : | Qualcomm Krait 1.5GHz x2 (ARM Cortex-A15相当) |
└GPU | : | Qualcomm Adreno 225 |
RAM | : | 1GB LPDDR2 |
解像度 | : | 1024x600px |
まずはCPUから。
なんと現行のデュアルコアCPUの約2倍のスコアを叩き出しています。鬼のような速度です。
一方GPU。グラフィックベンチマークは解像度に依存する部分が大きいため、解像度を考慮して考えたほうが良いと思われます。
参考までに、上位にランクインしている端末のスペックをちょっぴりおさらい。
端末名 | GPU | 画面解像度 |
Qualcomm MSM8960 MDP | Adreno 225 | 1024×600 |
Apple iPhone4 S | SGX543MP2 | 960×640 |
Samsung Galaxy S II | Mali 400MP | 800×400 |
- GLBenchmark 2.1 Egypt
- GLBenchmark 2.1 Egypt Offscreen(720p)
- GL Benchmark 2.1 Pro
- GLBenchmark 2.1 Pro Offscreen (720p)
かなり健闘していますが、Adreno伝統の高解像度の弱さは今回も引きずっている模様。しかし、Adreno220がドライバ更新にてスコアが大幅向上した例があるため、まだ最終的な判断をつけるのは早いのかもしれません。
MSM8960は今までのSnapdragonで利用されていたScorpionコアから新設計のKraitコアへとCPUコアが変わっています。
このKraitコアはARM Cortexシリーズで言えばCortex-A15に相当するもので、製造プロセスも従来の45nmから28nmへと微細化されており、さらに低消費電力、高パフォーマンスになっています。
QualcommはCortex-A9プロセッサの登場により一時性能的に苦しい状況に陥りましたが、Kraitコアによる再逆転に期待が高まりますね。
Snapdragon S4搭載の端末は恐らくMWC2012にて発表されると予想しています。このウルトラハイスペックを手の中に収める日も近い!?
MWCがさらに楽しみになってきましたね。
via Anandtech
一方で、そんな端末が発表されようとしている中、あるオワコンメーカーはS3端末を発売しようとしていました。
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