GoogleのPixel 10シリーズは、どうやらこれまで採用してきたQualcommやSamsungのモデムを採用しないようです。Android Authorityが伝えています。
現在、独自の5G対応モデムを開発している企業はSamsung、Qualcomm、MediaTekの3社のみとなっており、Googleが独自開発に乗り出さない限りはその選択肢は狭いものとなっています。
GoogleはTensorチップを搭載したPixelシリーズで、チップ製造におけるSamsungとの蜜月を理由に、SamsungのExynosモデムを採用してきました。
しかし今回、Googleは未発表のMediaTek T900モデムを採用することを決定したとのうわさが浮上しました。
従来、予算重視のチップで知られるMediaTekですが、近年は技術力を着実に向上させ、フラッグシップ端末向けチップ市場での存在感を高めています。
MediaTek T900の詳細な仕様は明らかになっていませんが、同社のモデム技術をベースに、より高度な5G機能をサポートするとみられています。
Pixel 10シリーズに搭載される見込みの「Tensor G5」からはTSMCが製造を担当するなど、Samsungから少し距離を置く模様。これまでPixelシリーズでは、発熱やバッテリー持ちに関する課題が指摘されており、その一因としてExynosモデムの影響も取り沙汰されていました。Tensor G5チップはGoogleが独自開発する初のSoCとウワサされていますが、その総合的な魅力にはMediaTek製のモデムの完成度も大きく噛んでくるでしょう。今後の展開が気になりますね。