本日、ドコモの新製品発表会にて、日本初のスマートフォン向け放送局NOTTV(ノッティーヴィー)を発表、同時に対応端末2機種を発表しました。
NOTTVとは何か
NOTTV(ノッティーヴィー)は名前からもわかるとおり、現在放送されている地上デジタル放送やVoD(ビデオ・オン・デマンド)とは異なるテレビサービス、言い換えると動画コンテンツ提供サービスです。
NTTドコモとドコモの子会社であるmmbiが行うサービスということで、パケット通信網を用いたデータ放送と混同されがちですが、それは異なり、どちらかといえばワンセグに近い放送といえます。
ワンセグを閲覧するためには、ワンセグチューナーを搭載したフィーチャーフォン・スマートフォンが必要であったように、NOTTVを閲覧、利用するためにはNOTTVに対応した端末が必要となります。
大事なことなのでもう一度書いておきますが、ドコモのパケット通信網を利用した映像コンテンツ配信サービスではありません。それに当たるのはBeeTVです。
・対応端末
NOTTVに対応した端末は今のところ今日発表された2機種に限られています。
今後、外付けのハードウェアとしてチューナーが提供される可能性は無きにしも非ずといったレベルであり、NOTTVを閲覧するためには原則、今後発売されるであろうNOTTV対応スマートフォンが必要となるでしょう。
・リアルタイムとシフトタイムでコンテンツの提供を両立
従来のテレビ放送と大きく異なる点はリアルタイム(実時間)放送とシフトタイム放送(データを保存し見たいときに見る)が両立されていることで、現在の地上デジタル放送やワンセグと同様にリアルタイムで配信されるテレビと一緒にに夜間をはじめとするユーザが端末を利用していない時間にコンテンツを自動でダウンロードし、ユーザが見たいときにコンテンツの閲覧できる仕組みの両方を一つの放送局が提供します。
もっとさっくりとした言い方をすれば、時間表に沿って放送されるテレビ番組も閲覧でき、寝ている間に自分が購読している放送が自動で録画(ダウンロード)され、自分の見たいときにテレビ番組を見られる仕組みです。
・リアルタイム配信の画質はフルセグとワンセグの中間
気になるテレビ番組の画質ですが、テレビ塔から発信されるリアルタイム配信の解像度は「720×480」とワンセグの「320×240」や「320×180」の4.5倍〜6倍の解像度を持つのでより高精細な映像がスマートフォンでも閲覧することができます。
特に昨今の解像度が高いスマートフォンではワンセグ放送の「カクツキ」・「解像度の低さ」が目についていたので、モバイル向けの動画コンテンツとしては、高画質といえます。
しかし、地上デジタル放送(いわゆるフルセグ)と比較すると、地上デジタル放送の「1440×1080」BSデジタル放送の「1920×1080」には劣ります。
ただし、ネットワークを通じて放送されるシフトタイムのコンテンツには画質に対しての制限は設けていないらしく、コンテンツを配信する業者によっては今後1920×1080といったフルHDコンテンツが配信される可能性もあるでしょう。
解像度ってなんのこっちゃという方は、1920×1080の解像度を持つテレビで普通のDVDとブルーレイのテレビを見比べていただければ、解像度が動画コンテンツに与える重要性をわかっていただけると思います。
・料金は420円より
NOTTVに対応した端末とともに、月額420円を払うことでコンテンツの閲覧ができます。
ここら辺を高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれといったところでしょうか。
現状でまとめられる内容をさっくりとまとめて見ましたが、いかがでしょうか?
筆者としては、おもしろい試みであるとは思いますが、正直いらないと思います。そこら辺に関しては追々ポストしていきたいと思いますので、しばらくお待ちください。
とりあえず、NOTTVって何?と聞かれたら
「新しく始まった携帯端末向けのテレビ放送。だけどまだまだ駆け出しで微妙!」 と考えていただければ、だいたいあってると思います。