Panasonicの津賀一宏社長は、ロイター通信のインタビューに答え、国内の携帯電話事業を縮小し、法人向けの通信機器を強化していく方針を明らかにしました。
具体的にはNTTドコモへの端末供給は「先行きは厳しい」ことを認めました。これまで度々報じられてきた、ドコモ向けの秋冬モデルのスマートフォン供給を見送るといった内容を追認するものです。
国内向けの携帯電話事業はスマートフォンを縮小する一方、フィーチャーフォンについては「大事にする」と述べ、継続していく考えを明らかにしました。
インドでは他社製品のスマートフォンにPanasonicブランドを付けて販売していく方針を示しました。既にPanasonicは、P51やP11、T11といったスマートフォンを主にインド市場向けに投入しており、これを継続する方針であることがわかります。
Panasonic製のELUGAシリーズは、スマートフォンシフトやブランドの立ち上げが大きく出遅れ、確かに低評価な機種ばかりでしたが、最近のモデル、特にNTTドコモ向けの夏モデルの「ELUGA P P-03E」は、これまでと違って目立った不具合や大きな問題もなく、各社が課題とする「フィーチャーフォンユーザーの巻取り」を堅実にこなす隠れた優等生であったことから、ここで縮小というのは非常に惜しいところです。
情報元:ロイター