大画面化が進むスマートフォン。特に5インチクラスともなるとディスプレイへの衝撃は致命的になります。そんな問題を解決してくれるのが SPIGEN(シュピゲン) より販売されている SLIMARMOR VIEW(スリムアーマービュー)です。今回評価機材を頂戴したのでレビューを掲載していきます。
SLIMARMOR にフリップカバーがついた
本製品は SPIGEN から販売されている SLIMARMOR シリーズにフリップカバーがつけられた製品と説明するのがわかりやすいでしょう。SLIMARMOR シリーズは名前からも想像できるように、ラバーで出来たクッション素材と質実剛健なケースが特徴のタフネス系なケースです。
その SLIMARMOR 最大の弱点とも言えたのがディスプレイの保護で、こればかりはガラスフィルムを張るぐらいしか守る方法がなかったのですが、本モデルではフリップカバーがついたことにより、唯一の弱点だったディスプレイまで保護が可能になったわけです。
かといって画面の全面をカバーしてしまうと、ポケットから取り出してすぐに時計や通知の情報を見ることができません。そのため、画面上側の部分が切り抜かれているというわけですね。また、通話用のスピーカーとマイクの部分には穴が開けられているため、ディスプレイを顔の脂で汚さずに通話が可能です。
角が取れ、どこかロボットを想起させられるデザイン
ケースの全体、フリップカバーは面取り(頂点が削られている加工のこと)がなされており手にフィットします。今回、評価用機材として頂戴した製品がホワイトモデルだったということもあってか、面取り加工によって増えた角がどことなく近代的なロボットをイメージさせます。「N902iXみたいだな」というのが第一印象でした。機能美が感じられるデザインだと思います。
個人的に残念だなと思ったのが、ケース内側のヒンジ部で、プラスチックを加工する際に残る、円上の跡がありました。「これが無ければ外も中も完璧なのに!」と思いながらも、丈夫なヒンジを作るためには仕方が無かったのかなとも思っています。
ヒンジ部分の堅牢製は素晴らしく、フリップカバーをつかんで Nexus5 本体をブラブラさせてもがたつきは一切無し。評価機材を頂戴して2週間以上つかっていますが、がたつく兆候も一切ありません。
今後に期待したい連携アプリ
本製品はカバーの開閉を自動で検知したり、切り抜かれた画面で通知を効率よく確認出来たりするアプリが利用できますが、使い勝手があまりよくありません。一応、付属するカタログに案内があるのですが、恐らく外部のディベロッパーが開発しているアプリが「一応使える」というのが現状のようです。
もちろん、SPIGENさんもそんな状況を良しとしているわけもなく、自社で専用のアプリを開発中で5月1日に公開が予定されています。カバーを閉じた状態で写真の撮影が可能になったり、音楽の操作が可能になったり……と、付属のパンフレットで紹介されているアプリの利用をやめてしまった私としては一刻も早く純正アプリがリリースされることに期待したいです。このアプリを利用することで、SLIMARMOR VIEWの真価が発揮されるといっても過言ではないでしょう。
Nexus5を安心して使いたいあなたに
実はこの製品をつけた状態で、うっかり自宅の階段から Nexus5 を落としてしまったことがありました。「ドゴゴゴガガガガゴッゴ」とすさまじい音を立てて落下していったため「これはあかんやつや……」と思ったのですが、見事や見事「画面割れは一切無し。もちろん本体にも問題なし」という奇跡的な結果を残し「SLIM ARMOR VIEWサイコー」というのが個人的な感想になりました(もちろん運が良かったとも言えるので、ここまでの性能を保証することはできません)
また、メーカーが正式にサポートしている方法ではないため、あくまでも裏技的な方法なのですが、実はストラップホールがない本製品にもストラップをつけることが出来ます。
方法は簡単で製品下部にある microUSBとスピーカー用の穴の部分にストラップの紐を通せば、実はストラップが着用可能です。以前、本サイトでもレビューした「HandLinker SmartRing」を装着し、Nexus 5 を首からぶら下げて利用しています。机にぶつけてもディスプレイ部分は保護されているので、安心して首からもぶら下げられるんですよね。
というわけで、長くなってしまいましたが、Nexus5をさらに質実剛健に進化させ、使い勝手を地味に上げてくれる SLIM ARMOR VIEW これはいいものだ。
スリム・アーマー / スリム・アーマービュー 【スムース・ホワイト】
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