宮﨑駿監督の「千と千尋の神隠し」の舞台になったとも言われている、台湾の九份という場所に行ってみました。「九份茶坊」と呼ばれる美味しい茶屋があるためです。台北からバスで50分程度で行けます。
「千と千尋の神隠し」のモデルになったというのはあくまで都市伝説で、宮﨑駿監督は否定しています。しかし、確かによく似ているところがいくつもあって驚きます。
九份で最も印象的なのは、豎崎路と呼ばれる階段道です。九份茶坊から階段で下るとき、この道はとても幻想的に見えます。
ここが九份茶坊です。外の眺めは抜群なので、お茶を飲むのも楽しいです。なんだかジブリっぽい(?)可愛いのもいました。
九份茶坊では、出来上がったお茶が運ばれてくるわけではありません。あくまで運ばれてくるのは、注文をした「お茶の葉」です。机の中央で、ヤカンでお湯をわかし、そのお湯でお茶を自分で淹れます。つまりセルフサービスですね。
茶葉を入れ、お湯を線まで注いで、10~20秒ほど待てば出来上がり。この時間によってお茶の味が変わってきます。湯のみが冷めたままの状態でお茶を注ぐと、味が落ちるので、湯のみはお湯で温めておくのがコツです。淹れる様子は動画にて。このあたりの手順は店員さんがはじめに説明してくれると思いますので、よく聞いておきましょう。
個人的に一番美味しかったのが、東方美人というお茶です。烏龍茶の一種ですが、紅茶に近いところがあり、香りも非常によくて飲みやすかったです。
一緒に食べる茶菓子としては、梅干しが一番美味しかったです。決して酸っぱくなく、とても甘いので、梅干しとは思えない味わいです。
この辺りでは犬をよく見かけました。人慣れしているのでしょうか、特に興奮する様子もなく、人間と共存していました。一昔前は台北でも犬をよく見かけたそうですが、今では見かけませんでした。台湾ではこのようにまだまだ現代化していない部分があるので、日本人は台湾に昭和の面影を見つけるのでしょうね。
台湾を観光する際には、ぜひ九份に訪れてみてはいかがでしょうか。ノスタルジックな雰囲気を感じられると思います。
なお、今回の写真・動画は基本的にXperia Z3 Compactで撮影しています。物理キーで即時起動、すぐにシャッターを切れますし、それでいて「iPhoneだったらブレブレだったろうな」という時でも、結構ブレずに撮れているのは楽ちんでいいですね。
ただおまかせプレミアオートが賢くないので、不満のある画作りになる時があります。iPhoneは比較的、目で見たままの画に近いものが写真になっているので、こういうときは「まあ後で加工すればいいか」と思いますが、Xperiaの画はソフトウェアでカツカツに補正されています。JPGとは別にRAW(補正前の未加工の画像データ)も残っていたら、この辺りの不満は個人的には解消されるのかもしれません。Android 5.0 LolipopでRAWがサポートされるので、アップデートに期待したいところです。