中国メーカーXiaomi(小米科技)は、スマートテレビの第3弾となる「Mi TV 2S」を正式発表しました。
初代「Mi TV」は47インチFHD、「Mi TV 2」は40インチFHD、そして今回発表された「Mi TV 2S」は48インチ4Kとなります。
HDMI2.0aによる60Hz 4Kデコードに対応。わずか9.9mmの薄さを誇ります。
スタンドなどのデザインはSONYのBRAVIA X9000C / X9100Cとそっくりですね。
画質は同程度のサイズの競合機(SONY, SHARP, SAMSUNG)と比較した場合に優れているとアピールしています。Xiaomi Mi TV 2Sは左上。
確かに色の深み、コントラスト、赤色の表現は良好に見えます。Xiaomiのテレビの最大サイズが48インチであるのに対し、各社が画質に強く力を入れているのは50インチ以上のモデルである、という点も考慮する必要はありそうですが。また、先行各社の強みは動画の処理エンジンの技術蓄積であり、静止画の簡単なサンプル比較だけで判断するのは早計であることにも注意が必要です。
Mi TVシリーズが面白いのは、基本ソフトにAndroidを搭載する点。ただしAndroid TVではなく、独自にAndroid 5.0をカスタマイズしたMIUIです。この製品の主なターゲットが中国市場であることを考えると必ずしもミスチョイスとは言えません。中国国内はGoogleサービスおよびGoogle Playが制限されているからです。中国消費者の好む中国国内サービスであるYouku, BesTV, PPTVなどにはしっかり対応しているようです。
SoCにはMStar 6A928クアッドコア、実効用メモリは2GB、内蔵8GBストレージを搭載します。(日本メーカーのテレビも、汎用OS搭載によるスマート化にあたって、ハードウェアスペックを消費者に明示すべきだと思います)
価格はスタンダードモデルが2999人民元(5.9万円)、シネマエディションが3999人民元(7.9万円)となります。ピンク、ブルー、グリーン、ゴールドといったカラーバリエーションも選択できるのは個性的ですね。日本市場にも来てもらいたいところです。