ノルウェーのソフトウェアメーカー、オペラ・ソフトウェアは、中国企業のコンソーシアム(企業連合)からの買収提案を受け入れたことを明らかにしました。買収額の総額は約1,400億円となります。
買収提案を行ったコンソーシアムはQihoo 360(IT企業)、Kunlun(ゲーム企業)Yonglian(投資企業)からなり、買収方法は株式の100%買取となります。
Operaはタブブラウザ機能の先駆者的存在で、軽快な動作や、統合されたメールクライアント、高速なレンダリングエンジンが売りのブラウザでしたが、Internet Explorerのバージョンアップによる機能改善、FirefoxやChromeといったブラウザの台頭により、徐々に存在感をアピール出来なくなっていました。
今回の発表を受け、オペラ・ソフトウェアの元CEO、ヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー氏が動画を発表「ひとつの時代が終わりを見ました」と動画の中で胸中を開かしています。
ヨン氏は、新しいブラウザVivaldiの開発に当たっており、ポスト「オペラ」として注目を集めています。公開された動画も、Vivaldiの宣伝的側面があると思われます。
筆者も過去にOperaを利用しており、一時期はメインのブラウザとして使っていました。また、Operaにはコアユーザが非常に多く「ブラウザはOperaじゃないと嫌だ!」という人を数多く見てきました。このような事実を突きつけられると、ソフトウェアの流行り廃りの激しさを痛感します。